より大規模に、実社会にも影響を及ぼすようになったネットの「炎上」 「炎上」とは、モラルに反する言動をおこなった個人や団体に、不特定多数のネットユーザーが集中的に誹謗・中傷行為をおこなうことを指します。2000年代の炎上は、匿名の掲示板の中で起きることが多かったのですが、最近はソーシャルメディアを通じてより多くの人が騒動に加担するようになり、従来よりも大規模な炎上が起きるようになりました。 急速な情報拡散がおこなわれるようになった結果、今や炎上は実社会に影響を及ぼすようになっています。2015年の夏には、東京オリンピックのエンブレムが海外から「盗作だ」と訴えられたことを発端に、ネットユーザーたちがデザイナーの身辺を調査。過去の作品にも盗作疑惑が浮上し、炎上しました。問題視されたエンブレムは、盗作の真偽が不明のまま取り下げられ、社会に大きな衝撃を与えています。 すべての人が炎上騒動の標的になり