憲政・憲法政治はどのように実現されているのか。日本政治史、思想史、行政学から憲法と政治が交差する基本的・現代的テーマを取り上げ、鋭く分析する。現在の日本国憲法をめぐる政治状況の理解に資する10編の論考から成る論集。 序 第1部 憲法と憲法政治―起点と現在 第1章 「明治デモクラシー」と「主権在民論」(坂野潤治) 第2章 戦後日本の主権論と一般意志の原理――憲法と政治をめぐる思想史的考察(関谷 昇) 第3章 基本的人権をめぐるコミュニタリアニズム的活憲――義務導入論批判と「公共の福祉」の再解釈(小林正弥) 第2部 憲政における急進派―社会主義と社会民主主義 第4章 冷戦期アメリカの対日労働政策――反共産主義と社会民主主義の相克(中北浩爾) 第5章 野党指導者としての江田三郎(空井 護) 第6章 90年代政治再編における左派の蹉跌――日欧社民勢力の落差から見た「失われた十年」(山口二郎) 第3