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ブックマーク / burningday.livedoor.blog (8)

  • フルタイムライフでも読書量を確保するための私的読書案内 : Days

    ブログで継続的に読書記録を投稿しているが、それを見たツイッターの人から、「バーニングさんはいったいいつ読んでるんですか?」と聞かれることがたびたびある。これまでに様々な人から何度も寄せられた質問なので、いつかちゃんとまとめようと思っていた。だいぶ長く宿題にしていたので、今回この宿題に向き合いたいと思う。 なお学生時代の友人である幻影くんも同じような質問を受け、ブログに回答を残している。自分の回答はやたら長くなったが彼の返答はコンパクトであるため、読みやすい。そちらもぜひご覧いただきたい。 タイトルに書いたように、「フルタイム労働と読書をいかに両立しているか」を軸に書こうと思う。簡単にプロフィールを書くと、33歳の男性・独身子なしなので、同世代の多くが直面している育児時間はほとんどない(妹が帰省したときに甥っ子の相手をするくらい)。そのため、参考になる部分とならない部分があると思うが、ハウ

    フルタイムライフでも読書量を確保するための私的読書案内 : Days
  • 黄前久美子たちにとってのオフシーズンとその過ごし方の模索 ――『特別編 響け!ユーフォニアム〜アンサンブルコンテスト〜』(2023年) : Days

    見:イオンシネマ綾川 原作を読んでいたことすらこの映画を見るまで完全に忘れていたが、シリーズ前作が2019年4月公開だったことを考えると、この4年間のブランクにはいろいろな思いがある。2019年7月のあの悲しすぎる事件を経た後にキャラクターデザインを務めた池田晶子の名前を見ると、やはり複雑な思いにさせられる。それでも生き残ったスタッフたちが目指したことは、それはちゃんと続きを作ること、そしてシリーズを完結させる(=終わらせる)こと、だったのだろうと思う。そのために、この57分の特別編が必要だったのだ。 2年生の秋、新体制になり、部長になった黄前久美子の逡巡からこの中編映画は始まってゆく。高坂麗奈や塚秀一といった「勝手知ったる」メンバーを幹部に据えた体制の中で、しかし自分自身も当然ながらプレイヤーでいなければならない。いかにしてこの両立を図ればよいのか? は一つ彼女に与えられた課題である(

    黄前久美子たちにとってのオフシーズンとその過ごし方の模索 ――『特別編 響け!ユーフォニアム〜アンサンブルコンテスト〜』(2023年) : Days
  • かつて難病患者だった13歳の自分へ : Days

    このエントリーは2月16日に行われた、【ものを書くための、読書会 vol.21】(テーマ:「私と」)に参加した際のエッセイで、30分即興で書いたものを掲載します。接続詞や助詞などをやや直した以外は、当日発表したものとほぼ同じです。文の展開がややごちゃごちゃしていますが、即興ということもあるのでご了承ください。 ******* 私がかつて難病患者でなければ、こんなにを読まなかっただろう。もしくは、を読んだり、文章を書くことが楽しいと思えるのは、もっと後だったと思う。(※神経系の難病に罹患し、闘病していた時代があったというお話です) 最初に長い入院にしたのは5歳のころで、5歳の男の子にとって入院生活はまああまりに退屈なものだから、病室を抜け出して他の病室に不法侵入するか、誰かから差し入れられたスラムダンク全巻(※当時まだ未完だったので、既刊の全冊)を読むのが数少ない楽しみだった。退院した

    かつて難病患者だった13歳の自分へ : Days
  • 誰かのためには生きられないが自分の人生を生きることはできる   ーー『リズと青い鳥』(2018年) : Days

    原作で久美子たちが二年生に進級したシリーズのうち、「リズと青い鳥」というタイトルで別立ての作品にするという発想はなかった。簡単に言えばスピンオフということなのだろうけれど、スピンオフと言うときには通常メインがあってのサブ、であるはずだ。しかしこの映画の場合、メインであるものはきれいに捨象されている。いわば影だったものが光になり、新しい物として立ち現れるような感覚。 「リズと青い鳥」と題された楽曲も原作も架空のものであるため、いわゆる童話として知られる青い鳥の物語とは異なる。影響は受けているだろうが、「リズと青い鳥」という作中作と、同タイトルのこの映画のシンクロを楽しむ、という仕立てだ。傘木希美と鎧塚みぞれの二人は、とりわけユーフォ二期では重要な役割を果たすものの、脇役には違いがなかった。よく目立つサブキャラという意味では、夏紀や優子の関係だってそうだ。でも久美子や麗奈たちから始まるストーリ

    誰かのためには生きられないが自分の人生を生きることはできる   ーー『リズと青い鳥』(2018年) : Days
  • 成長する黄前久美子と役割を果たす小笠原晴香 ――『劇場版 響け!ユーフォニアム 〜届けたいメロディー〜』(2017年) : Days

    見:イオンシネマ綾川 ユーフォの劇場版第二作を見た。率直な感想は、黄前久美子はどれほどの活躍をすれば気がすむのだろうというくらい、彼女がいないと成り立たない物語を延々と見せつけられている思いがした。一作目のクライマックスは以前ブログにも書いたように、高坂麗奈と香織の再オーディションの場面だと思っている。あのシーンのためだけにというか、あのシーンから逆算されて物語が再構築されたのだろうと強く思ったからだ。ここでは実は、久美子の果たす役割はそう多くない。彼女は二人の行く末を、たぶんかなり近い場所から(麗奈に限りなく寄り添いつつも香織を否定するわけではない立場として)見守る。ある意味、それだけだ。 作はアニメ二期を焼き直すと思われていたが、結果的に後半部分だけをとりあげた作品になっていた。パンフレットを読んでいると、みぞれや希美のあれこれがそもそもなかった世界が描かれているという語りもあってな

    成長する黄前久美子と役割を果たす小笠原晴香 ――『劇場版 響け!ユーフォニアム 〜届けたいメロディー〜』(2017年) : Days
  • 高坂麗奈へとたどりつくまでの奇跡的な軌跡 ――『劇場版 響け!ユーフォニアム 〜北宇治高校吹奏楽部へようこそ〜』(2016年) : Days

    監督:石原立也 脚:花田十輝 出演:黒沢ともよ(黄前久美子役)、朝井彩加(加藤葉月役)、豊田萌絵(川島緑輝役)、安済知佳(高坂麗奈役) 他 制作:京都アニメーション 見:イオンシネマ綾川 公開初日からネット上の評判は芳しく、自分のよく知っている人たちの何人かが初日に足を運んでいたためこれはいかなくてはと思い、綾川のイオンシネマまで足を伸ばして鑑賞してきた。この前は宇多津のイオンシネマで『同級生』を見ることができたし、高松市内では難しくても少し足を伸ばせば評判のアニメ映画を直に見られる環境が香川にもあるということは悪くない。かつての、たとえば『時をかける少女』を見に行ったのが夏ではなくもはや秋だった10年前を考えると、少し隔世の感もある。 ということはひとまずさておき、テレビシリーズを劇場版に再構成したこの映画はクライマックスからうまく引き算した形の完成度となっていた。ということは後半部分

    高坂麗奈へとたどりつくまでの奇跡的な軌跡 ――『劇場版 響け!ユーフォニアム 〜北宇治高校吹奏楽部へようこそ〜』(2016年) : Days
    ja_bra_af_cu
    ja_bra_af_cu 2016/04/28
    "まぎれもなく「みんなの奇跡」になったのは、香織と麗奈のオーディションの結末を、香織の決断をみんなで分かち合ったからではないだろうか" うんうん,そうだろうなー
  • 2013年秋アニメOP曲&ED曲10選(前編) : Days

    遅くなったし今回は(も)延期しようかと思ったけどようやくフル尺が媒体になりほとんど出そろった今期の楽曲をいろいろ聴いてるとやっぱりいまのアニソン業界熱いなーと思うところが多々あり、半年ぶりにエントリーにしました。前回はこちら。 アニソンを聴いてて思うのは90秒とフルでは同じ曲でも印象が全く異なる、ということが珍しくない。前者は映像とセットで生きるものだとするなら、後者は音だけで魅せなければならない。たとえば進撃1クール目のOPだった「紅蓮の弓矢」はフルで聴くと全く別の曲になるのだが、だからといって90秒版の魅力が減るわけでもない。どちらが編集されたもので、どちらがオリジナルなのか分からなくなる。一つの楽曲で二つの味があるのが、面白いところなのだろう。 今回も10曲選んだけど、OP曲がちょっと多め。OPがそのまま主題歌というイメージにつながりやすいので、こっちのほうがどうしても力はいってるの

    2013年秋アニメOP曲&ED曲10選(前編) : Days
  • 文学フリマ15に行ってきました : Days

    少し前だけどTRCで行われた文学フリマ15に行ってきたので軽く雑感を。数週間前に同じ会場で行われたM3にも行ってきたが、最近はイベント関連だとここにいくか池袋のサンシャインにいくかの2択になりつつある。 文学フリマと同日開催になってしまっていたコミティアにも行きたかったけどそんなにお金に余裕がないのでパス。また次回。 ■イベントそのもの感想 半年前の5月6日に行われたときと同じ会場配置だったし、今回は開場後ほぼすぐに行ったこともあってか人の動きをじっくり見ることができた。 買いたい物は最初の30分くらいで全部買えたので、そのあとは現地で人に落ち合ったりブースの人とお話したりわりとのんびり。だいたいイベントにはいつも遅刻する感じで午後から行くことが多いが開場してすぐだと人の入りもまばらなのでのんびり買い物できるし、ブースで多少話し込んでも他の人の失礼にもならないのでいいなーと思った。 とはい

    文学フリマ15に行ってきました : Days
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