科学哲学日本語ブックガイド (最終更新 2023年12月18日) 伊勢田哲治 近年日本語でよめる科学哲学の書籍も増えてきたが、そのためどういう順番で何を読めばよいかわからないという問題も生じている。科学哲学に関する情報も最近はかなりインターネットで調べられるようになってきたが、中途半端な知識で書かれた不正確なものも多く、信頼できる書籍の重要性は以前と変わらない。 本リストに収録しているのは日本語の書籍(一部論文)のみである。英語に特に抵抗がないなら、専門外の人でもStanford Encyclopedia of Philosophyなどの英語の情報源に向かった方が効率よく科学哲学の研究動向を知ることができる。 凡例 ・紹介した中には絶版書も多いが、図書館等で利用できるだろうことも踏まえて、特に入手可能なものとそうでないものを区別はしていない。 ・科学哲学を專門としない人が読むことを想定
応用哲学会第 9 回大会 2017 年 4 月 22 日 フィクションは理由つきの主張を行うか(伊勢田) 1 フィクションは理由つきの主張を行うか 伊勢田哲治(京都大学) アブストラクト クリティカルシンキングの主な吟味の対象は理由つきの主張であるが、果たしてフィクション作品 はそうした吟味の対象となりうるだろうか。 「反戦映画」などの概念が普通に受け入れられていること からすれば、あるフィクションが、たとえば「戦争は悲惨であるからやめるべきである」といった理 由つきの主張をするとみなされることは十分ありそうである。他方、架空の物語を語ることが現実世 界について「理由つきの主張をする」という行為でもありうるというのは奇妙でもある。 本発表ではフィクション作品は果たしてクリティカルシンキングの対象となるような理由つき の主張を行うか、そしてもし行うとすれば、それはどうやってか、という問題を考
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