世界中の妊婦と胎児を見守るハート型IoTデバイス――メロディ・インターナショナルの挑戦:越智岳人の注目スタートアップ(8)(1/4 ページ) 胎児の心拍と妊婦の陣痛を測定し、離れた場所にいる医師とデータ共有できる医療機器「分娩監視装置iCTG」を開発するメロディ・インターナショナル 創業者でCEOの尾形優子氏に開発経緯や取り組み内容について聞いた。 安全に出産できる医療体制が整っていない途上国はいまだに多い。WHO(World Health Organization:世界保健機関)とUN(United Nations:国際連合)の報告書によれば、世界の妊産婦死亡率は過去20年間で34.3%低下したものの、途上国では2分間に1人の割合で死亡しているという現実がある。一方で先進国にも課題はある。とりわけ日本では1984~2004年にかけて産婦人科医が15%減少するなど、深刻な人手不足に直面して