iPhoneでもAndroidでもないスマホOS「Tizen(タイゼン)」――ドコモは、サムスンなどとともに準備を進めていたTizen搭載スマートフォンの発表を延期した。撤退を視野に入れた抜本的な見直しと言っていい。筆者はこれを「英断だ」と評価する。 NTTドコモは1月16日、2013年度内に予定していたTizen OSを搭載するスマートフォンの導入を当面見送ることに決めたと発表した(参考記事)。同社では「モバイル市場を取り巻く環境の変化に鑑み、当面見送ることにした」(広報部)としている。 しかし、NTTドコモが当初、Tizen OS搭載のスマートフォンを発売する予定だったのは2013年の初秋である(参考記事)。関係者の話を総合すると、9月末から10月上旬あたりが当初の発売時期だった。それが2014年1月に延期されて、今回、再延期で「当面見送り」になった。スマートフォンの開発サイクルがとて