東京電力ホールディングスは理化学研究所と共同で、気象予測の精度を高めて水力発電所の効率を高める研究に取り組む。スーパーコンピュータの「京」を使って雨量や河川流量を予測しながら、水力発電所の実績データと組み合わせ、ダムからの水量を最適に制御して発電量を増やす試みだ。 東京電力ホールディングス(東京電力HD)は国内最大の水力発電事業者で、関東地方と周辺地域に164カ所の水力発電所を運営している。長野県を流れる犀川(さいがわ)を利用する水力発電所が5カ所にあり、その実測データを使って発電量を増やす研究に着手する(図1)。