ブリヒラは、ブリの雄とヒラマサの雌の交雑魚として1970年に近畿大学が開発した。ブリのうまみとヒラマサの弾力のある食感を併せ持つ点が特徴だ。2種を交雑することで、夏でも肉質の高い魚の提供が可能になる。1年から1年半で3キロ程度に成長するという。 ベイシアは、持続可能な養殖業の確立を目的とし、17年12月に近大の関連会社で養殖魚の加工・販売を行っている食縁(和歌山県新宮市)と協定を結んだ。ブリヒラの大量生産と安定的な供給に向けて協力していく方針を示している。近大や食縁、養殖業者などとともに養殖規模を拡大することで18年に1000尾、19年に1万5000尾、20年に2万尾と段階的に供給量を増やしていった。 19年にはベイシアの店舗で試食販売などのテストマーケティングを実施。相応のニーズが得られたことから、今回の本格販売に乗り出した。近大が開発したブリヒラを関連会社であるアーマリン近大が種苗(し