世界のセキュリティ・ベンダーのブログから、押さえておきたい話題を取り上げ、紹介する。今回の1本めは、Wi-Fiネットワーク間で感染を広げるとされるコンピュータウイルス「Chameleon」について。スロバキアのイーセットがブログで紹介した。 Chameleonは、英リバプール大学電子電気工学およびコンピュータ学部の研究者らが開発したもので、実証実験の報告を公開している。ロンドンとベルファストで実験した模擬攻撃では、Chameleonは保護対策が甘いWi-Fiアクセスポイントを見つけてウイルス検出機能をすり抜けながら感染を広げ、感染したWi-Fiネットワークに接続されているすべてのマシンからデータを収集したという。 ネットワークセキュリティの教授であるAlan Marshall氏によれば、Chameleonはアクセスポイントを攻撃すると、アクセスポイントとしての機能には影響を与えず、そこに接
ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン(UCL)のエンジニアらが、WiFiの電波を使って壁を透視するパッシブ・レーダー・システムを開発した。 Karl WoodbridgeとKevin Chettyによって考案されたこのシステムは、2つのアンテナと、電波を処理する装置(コンピュータ)からなり、大きさはスーツケースより小さい。また、電磁波を発してその反響を計測する通常のレーダーとは違い、完全な隠密状態で利用することが可能だ。 プロセスは非常にシンプル。ルーターをONにしてWiFiを飛ばすと電磁波が発生し、その電磁波が動いている物体に当たると周波数が変わる(ドップラー効果)ため、壁の向こう側にいる物体を解析できる。なお、同装置を使った実験では、厚さ30cmほどのレンガの壁の向こう側にいる人の位置、動いている方向、速さなを透視することに成功。ドップラー効果を用いた装置には、動いている物体にしか適用で
コーヒー店の公衆無線LANに接続したアンドロイド端末 米グーグルの基本ソフト(OS)「アンドロイド」を搭載したスマートフォン(多機能携帯電話)を狙い、ネット上の予定表やアドレス帳など個人情報を盗んだり、書き換えたりできる公衆無線LANの「わな」が簡単に作れることがわかった。ドイツ・ウルム大の研究チームが発表した。 アンドロイド端末でコーヒー店などの公衆無線LANを利用すると、再訪したときに自動接続できるようになっている。 ところが研究チームによると、悪意がある第三者がコーヒー店などと同名の公衆無線LANを作って別の場所に仕掛けておくと、通りかかった人の端末がコーヒー店だと勘違いして自動接続してしまう。 そのとき、パスワードに相当する「トークン」と呼ばれる情報が暗号化されずにやりとりされていると、第三者は盗んだトークンを使って最長14日間、ネット上に保存されたアドレス帳など個人情報を
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