ここ数年グミ市場が盛り上がっていることをご存じだろうか。明治の推計によると、2021年のグミの市場規模は約600億円超。この10年で約2倍に増加し、ついにガムや錠菓(タブレット菓子)、清涼菓子を逆転した。 これらの商品を仕事中や外出時にサクッと口に入れていた人も多いだろう。カバンやオフィスにストックしていたりコンビニで買ったりと、どちらかといえば“外向きの商品”という印象が強い。 1つ目は、喫食シーンの増加。2005年頃からさまざまな味を詰め合わせた大袋商品が発売され、家にストックして子どもたちに食べさせる動きが出始めた。また、14年頃からは職場で小腹を満たしたり気分を切り替えたりする時に食する「ビジネスシーン」での需要も増加。子どもからビジネスパーソンまでターゲットが拡大している。 2点目は、グミに慣れ親しんだ層がじわじわ増え始めていることだ。日本初のグミは明治が1980年に発売した「コ