今から30年前にワールドワイドウェブ(WWW)を発明したTim Berners-Lee氏は、オンライン世界の悲惨な現状にもかかわらず、ユートピア的なビジョンを思い描いている。 同氏は「Solid」と呼ばれるオープンソース技術、そして、Solidの営利化を目指すInruptというスタートアップを支援している。この技術の狙いは、ユーザーのデータを、ターゲット広告や政治的操作の企てのためにそれを利用する人々の手から取り戻すことにある。そのデータを、ユーザーの管理する「Solid POD」と呼ばれるオンラインリポジトリに保管することで、自分の望む相手とだけデータを共有し、それ以外のあらゆる人間による詮索を防ぐことができる。Facebookよ、よく聞いておいてほしい。 「われわれはこの30周年という機会を利用して、中間軌道修正をしたいと考えている。多くの人が現在のテクノロジ世界の悲惨な状況に反発して