トレンドマイクロは3月20日、Microsoft Office Wordの標準機能を巧妙に使う標的型攻撃メールを確認したと発表した。不正な点がほとんど見られず、検出が難しいという。 同社が匿名者から得たという標的型攻撃メールには、会計報告書などのファイル名が付いた3つのWordファイルが添付され、うち2つのファイルは裏側で外部の不正サイトと通信をしていた。しかし、解析では不正サイトへ接続するマクロや、脆弱性を悪用する点などは見当たらず、ファイル内の画像に挿入されたハイパーリンクから接続する仕組みであることが分かったという。 Wordは標準機能でファイルに画像を埋め込んだり、ローカルや外部のファイルに画像をリンクさせたりできる。攻撃者は標準機能を使ってファイルを細工し、受信者のコンピュータを不正サイトに接続させることを狙った可能性がある。 同社は、不正なマクロや脆弱性悪用などの不正な活動がフ