4月に実施された全国学力・学習情況調査(全国学力テスト)で、静岡県の川勝平太知事が実施ルールに従わず、独断で校長名や市町別平均正答率を公表しました。この問題の背景にはなにがあるのかを当事者として反省する意味で振り返りたいと思います。 本稿は、あくまでも私見であり教育委員会としての見解ではありません。公式見解については教育委員会議事録を参照していただきたいと思います。会議録はこちらです。 公表を急いだ知事の真意とはとりわけ驚愕したことは、知事は実施要領は守ると発言しながら、実際は各市町教育委員会の同意することなく、市町別の結果公表したことです。 公表による市町村の序列化、レッテル貼りなど懸念などから公表に消極的な意見もあるなかで、 川勝知事は同日夕、県庁での取材に「文科省は地域間の格差をなくすために都道府県別の結果を公表している。同様の理由で県が市町別の結果を明らかにした」と説明。 出典:中