ドイツ東部ビターフェルト(Bitterfeld)にある製薬大手バイエル(Bayer)の工場で点検されるアスピリン錠剤(2005年5月11日撮影、本文とは関係ありません)。(c)AFP/DDP/JENS SCHLUETER 【2月15日 AFP】アスピリンなどの家庭薬は、腫瘍に栄養を送り込む「幹線道路」の遮断を助けることにより、がんの拡散を阻害できる可能性があるとする論文が、14日の医学誌「Cancer Cell」に発表された。 これまでも、アスピリンなどの非ステロイド性抗炎症薬にがんの転移を抑制する可能性があるとの指摘はあったが、その仕組みは分かっていなかった。今回、論文を発表したオーストラリア・メルボルン(Melbourne)のピーター・マッカラムがんセンター(Peter MacCallum Cancer Centre)の研究チームは、がんの転移に重要な役割を果たすリンパ管ががんに反応す