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ブックマーク / somethingorange.net (14)

  • 大人向けキャラクター小説とは何か。 - Something Orange

    Twitterで散々書き散らしたのだが、大人向けのキャラクター小説を読みたいなあ、と思う近頃である。ここでいう大人向けというのは、子どもに読ませるのはちょっと……と思われるくらいダークだったり、シリアスだったりする傾向のことだ。 具体的な作品例としては、『Fate/Zero』とか『マルドゥック・スクランブル』をイメージしている。かたや同人から出てきた異色作、かたや数々のライトノベル出版社から出版を断られた問題作、というわけで、このような作品はいまの出版事情ではイレギュラーなようなのだ。 しかし、ぼくはもっとこの手のアダルトなキャラクターエンターテインメントを読みたいのである。はっきりいって、ライトノベル的なものは好きだけれど、いまのライトノベルではいかにも物足りない。キャラ萌えはいいのだが、ライトノベルの物語も人物もいかにも子どもっぽすぎる。 それでも、以前はぼくの嗜好を満足させるような作

    大人向けキャラクター小説とは何か。 - Something Orange
    kmagami
    kmagami 2012/06/30
    そうか犀川創平は萌えキャラクターだったか。「グイン」は無理と思うが「銀英伝」には手を出そうか迷うライン。
  • 正当な罵倒など存在しない。 - Something Orange

    著書『電子書籍の衝撃』などで有名な佐々木俊尚さんが、何やらバトっていたらしい、という話を聴く。ぼくは直接にやり取りを見ていたわけではないので、その事についてどうこうつもりはない。ここ(http://d.hatena.ne.jp/tsunmatsu/20120207)によると、 キュレーターとしても有名な佐々木俊尚さんが、Twitterで広告業界っぽい人たちから誹謗中傷を受けて(てかただの嫌がらせの悪口)、怒った佐々木さんがその人たちの勤めている会社名とか探し出して暴露するという反撃に出て、誹謗中傷していた人たちが敗走している(今のところ)ってな感じです。 ということらしいが、当なのかどうかもわからない。しかし、じっさいに誹謗中傷されたのなら、佐々木さんが怒るのも当然だろう。名誉を傷つけられたら怒ることはひととしては自然な対応だ。 何といわれても冷静にいなすことが「大人の態度」だ、という意

    kmagami
    kmagami 2012/02/10
  • 映画『けいおん!』は勝ったのか? - Something Orange

    ぼくはまだ見ていないが――というか、テレビ版を途中までしか消化していないので、あえて見に行く気になれなかったのだが、映画『けいおん!』は大ヒットを遂げたようである。 動員100万人を突破し、興行収入では15億円を超えたという。深夜アニメの劇場化作品としては、未曾有のヒットということができるだろう。 Wikipediaによると、同じ京都アニメーション制作の『涼宮ハルヒの消失』の興行収入が8億4000万円程度というから、『ハルヒ』を大きく上回るヒットを飛ばしたことになる。『ヱヴァンゲリヲン劇場版』あたりには少し及ばないようだが、これは比べる相手が悪い。 ここまで来るともう、一部のマニアだけにとどまる人気ではありえないわけで、京アニの丁寧な作画作劇の勝利ということになると思う。 あたりまえのことだが、この成績について、ぼくは何の文句もない。文句というほどではないにしろ、ちょっと疑問があるのは、こ

    映画『けいおん!』は勝ったのか? - Something Orange
    kmagami
    kmagami 2012/01/28
    本来、オタクとは、世間の流行とは少し離れたところで自分の趣味を追求している人間だったはずだ。オタク文化自体が世間の流行りとはべつのところにある文化であり、オタクを選ぶことは傍流であることを選ぶことにほ
  • 『攻殻』であるか『009』であるかが問題なのではない。 - Something Orange

    神山健治監督の新作『009 Re:Cyborg』が発表された。 いやあ、『009』ですか。色々な意味で非常に興味深いね。九名のサイボーグ戦士たちは『攻殻』の公安九課を連想させてならないし、映像を見るかぎり相当に『攻殻』の資産を利用していることがわかる。こいつは楽しみ。 まあ、一部には『攻殻』の続編発表でなかったことを残念がる向きもあるようだけれど、ぼくにはその理由がわからない。この映像を見るかぎり、これはもうあからさまに「『009』というパッケージで『攻殻』の発展型をやりますよ」と言っているようにしか見えないわけで、これを見て「いいから『攻殻』をやれよ」とか言っても意味がないのではないか。 いや原作リスペクトが足りない、おれの島村ジョーはこうじゃない、といった意見もあるだろうけれど、それをいうなら『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』自体、原作の設定を流用しつつ全く異なるこ

    『攻殻』であるか『009』であるかが問題なのではない。 - Something Orange
    kmagami
    kmagami 2011/10/06
    一部には『攻殻』の続編発表でなかったことを残念がる向きもあるようだけれど、ぼくにはその理由がわからない。この映像を見るかぎり、これはもうあからさまに「『009』というパッケージで『攻殻』の発展型をやります
  • さむおれ本気ラジオ録音。 - Something Orange

    約2時間、めずらしく真面目に語っていますので、よければ聴いてください。

    さむおれ本気ラジオ録音。 - Something Orange
  • somethingorange.net

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    kmagami
    kmagami 2011/06/18
    めちゃくちゃおもしろい。瀬名さんのフィクション、ノンフィクションを合わせても最高傑作なのではないだろうか。書かれている内容はぼくがリアルタイムで考えていることとリンクしていくのはものすごい快感。いやあ
  • 村上もとかの作品世界を簡単に紹介してみるよ。 - Something Orange

    4月17日からテレビドラマ『仁 −JIN−』が再開するそうだ。日テレビドラマには失望を強めている今日この頃であるが、原作のファンなので、この作品はわりと楽しみだ。 JIN-仁- DVD-BOX 出版社/メーカー: 角川映画発売日: 2010/03/17メディア: DVD購入: 2人 クリック: 85回この商品を含むブログ (44件) を見る その原作を描いているのは村上もとか。一般的な知名度はそれほどではないかもしれないが、漫画ファンなら知らぬものはいない大作家である。30代以上の人には『六三四の剣』の作家、といえば通じるかもしれない。同名のファミコンゲーム、ありましたね。 JIN―仁― 1 (ジャンプコミックス デラックス) 作者: 村上もとか出版社/メーカー: 集英社発売日: 2001/04/04メディア: コミック購入: 8人 クリック: 159回この商品を含むブログ (119件

    村上もとかの作品世界を簡単に紹介してみるよ。 - Something Orange
    kmagami
    kmagami 2011/05/08
    私見では、村上の最高傑作として挙げるべき作品は、なんといっても『龍』である。『仁』もおもしろい、『六三四の剣』も傑作だ、『赤いペガサス』も素晴らしい、しかし一作となると、やはり『龍』にとどめをさすと思
  • 多元宇宙化する『攻殻機動隊』世界。 - Something Orange

    衣谷遊による漫画版『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』を読んでみる。 攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX (1) (KCデラックス) 作者: 衣谷遊出版社/メーカー: 講談社発売日: 2010/04/06メディア: コミック購入: 3人 クリック: 89回この商品を含むブログ (33件) を見る Amazonでは何やら散々な評価ですが、そこまで悪くないと思う。作者の衣谷遊はメジャーな作品こそないもののキャリア20年を超えるベテラン作家で、おもしろいところでは高畑京一郎のライトノベル『タイム・リープ』、『ダブルキャスト』の表紙及び挿絵を手がけていたりします。 この第1巻は原作の第1話をほぼ忠実に漫画化していて、第2巻は第2話をやはり忠実に追いかけているようなのですが、これ、まさか原作全26話を全26巻で描くつもりじゃないよな。そんなことしていたら当に203

    多元宇宙化する『攻殻機動隊』世界。 - Something Orange
    kmagami
    kmagami 2011/03/30
    『攻殻』を楽しむとき注意するべきことは、原作版、映画版、テレビ版の『攻殻』は、すべて同じ草薙素子を主人公にしながらも、微妙に設定が異なるパラレルワールドの物語だということです。いわば、『攻殻』世界は多
  • 乙一の穴埋め式プロット作成術。 - Something Orange

    ミステリーの書き方 作者: 日推理作家協会出版社/メーカー: 幻冬舎発売日: 2010/12メディア: 単行購入: 15人 クリック: 67回この商品を含むブログ (29件) を見る Twitterで勧めていただいたので、読んでみた。というか、読んでいる。何しろミステリ作家数十人に取材した分厚いなので、一気呵成に読みあげるというわけにはいかない。自然、知っている作家のところを拾い読みすることになる。 まずは乙一の「プロットの作り方」。これが素晴らしくわかりやすく、具体的だった。現役の作家がこれほど手の内を明かしてしまって良いのだろうか、と思うくらい。以下に簡単に説明することにする。 乙一のプロットの作り方は非常にシンプルである。かれはいう。 小説は文字が連なってできている一の線だ。一の線には両端がある。つまりはじまりと終わりのことだ。その二つをここでは発端と結果と呼ぶ。すべての物

    乙一の穴埋め式プロット作成術。 - Something Orange
    kmagami
    kmagami 2011/03/02
    乙一はむろんきわめて稀有な、しばしば天才と称されるほどの才能のもち主であるが、その独創的な物語は「理」に基づく計算によって生み出されていたのだ。数学の概念を用いて物語を考えているあたり、やはり理系のひ
  • 過去と現在が同居する世界。 - Something Orange

    iPADで『風と木の詩』が読めるようになるらしい。 イーブックイニシアティブジャパン運営の電子書籍サイト「eBookJapan」は5月21日より、竹宮惠子による漫画作品のダウンロード配信を開始する。第1弾は「風と木の詩」全16巻で、価格は1巻あたり420円。WindowsMac OS搭載PCのほか、iPhoneiPadでも閲覧できる。 今回の配信にあたっては、竹宮惠子が代表取締役を務める有限会社トランキライザープロダクトと電子化契約を締結。継続的な作品配信を計画している。第1弾となる「風と木の詩」は1976年に発表された作品で、現存する56ページ分のカラー原稿を復刻した。 「風と木の詩」は、他のeBookJapan配信作品と同様、WindowsMac OSなどに対応した電子書籍リーダー「ebi.BookReader」を使って閲覧できる。また、iPhone OS向けに提供されている「e

    過去と現在が同居する世界。 - Something Orange
    kmagami
    kmagami 2010/05/22
  • 『暗い部屋』。 - Something Orange

    http://www.kuraiheya.com/ とうとう唐辺葉介さんの発禁された作品、『暗い部屋』が公開されるみたいですねw いや、発禁されたわけじゃないからvv それはともかく、久々に心から楽しみな作品ではあります。めちゃくちゃ暗そうな雰囲気をただよわせていますが、はたして……?

    『暗い部屋』。 - Something Orange
    kmagami
    kmagami 2010/02/19
    とうとう唐辺葉介さんの発禁された作品、『暗い部屋』が公開されるみたいですねw  いや、発禁されたわけじゃないからvv それはともかく、久々に心から楽しみな作品ではあります。めちゃくちゃ暗そうな雰囲気を
  • 人間の四分類と、ぼくが『ラブプラス』にはまらない理由。 - Something Orange

    昨日の夜、スカイプで話した会話が例によっておもしろかった。このところ、次々とおもしろい話ができて、ぼくとしては楽しい。で、例によって、記事としてメモしておこうと思う。 はじまりは例によってフィクションに耽溺せずにいられない人種の話。ぼくら、そういった人種にとっては、重要なのは「事実」よりも「真実」だよね、という話が出た。 この場合の「事実」とは客観的に計量可能なファクトのこと、「真実」とはひとの心のなかにしかない主観的な「当のこと」だ。現実と理想ということもできるだろう。 で、世の中には、ただ単によくできているという次元を超えて、ぼくら幽明の民を惹きつける作品がある。なぜか。そこに「真実」が描きこまれているからだ、という話になった。つまり、そこには「真実なる世界」があるのだ。 この場合の「真実なる世界」とは、すべての願望が満たされる楽園を指しているわけではない。どういえばいいのだろう――

    人間の四分類と、ぼくが『ラブプラス』にはまらない理由。 - Something Orange
    kmagami
    kmagami 2009/12/14
  • すべての漫画好きよ、『この世界の片隅に』を読むべし。 - Something Orange

    この世界の片隅に 上 (アクションコミックス) 作者: こうの史代出版社/メーカー: 双葉社発売日: 2008/01/12メディア: コミック購入: 23人 クリック: 507回この商品を含むブログ (327件) を見る あなたは疲れている。 物語を読むことに、疲れ切っている。 思えば、随分とたくさん読みつづけてきたもの。何千冊と読んできたの、その大半が物語なのだ。少しくらい疲れても無理はない、そうかもしれない。 だから、この頃のあなたは、事実を扱ったばかり読むようになった。あれほど好きだった物語を読むことは、すっかり少なくなってしまった。そんな自分を、あなたは少し寂しく思っている。 ところが、昨日、あなたは、一冊の、いや、三冊のを手に取った。あなたの好きな作家、こうの史代の最新作だ。 『この世界の片隅に』。 上中下巻で一作の物語を形づくっているらしい。 あなたの信頼するウェブサイト

    すべての漫画好きよ、『この世界の片隅に』を読むべし。 - Something Orange
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    kmagami 2009/12/11
  • 『Phantom』。 - Something Orange

    異端の才能がある。 ある枠組みのなかに生まれながらそこからはみ出し、その存在を主張せずにはいられぬ才能である。 否、あるいは、才能とはそも異端であることを宿命づけられているものなのかもしれぬ。既存の枠組みで捉えきれない異質さこそ才能の条件であるのかもしれぬ。 虚淵玄はそんな異端の才能のひとつであり、そして『Phantom』はいまなお輝く虚淵シナリオの代表作である。 その内容はあらゆる意味で異端。異形。いわゆるアダルトゲームでありながら、ハードボイルドを極め、ダークかつシリアスな物語性で読む者を魅惑する。 発売当初、この作品は全く話題にもならなかったという。初期出荷はごくわずかで、虚淵は首を覚悟したという。 しかし、その後、ネットを中心に口コミでその出来は広まっていき、いまではニトロプラスを代表する作品として知れわたることになった。 その評判から今年に至ってついにテレビアニメ化したことはご存

    『Phantom』。 - Something Orange
    kmagami
    kmagami 2009/04/30
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