神奈川県内の児童養護施設で、入所していた中学生の少女と性交したとして、児童福祉法違反の罪に問われた元施設ホーム長(37)に対し、横浜地裁川崎支部は20日、懲役3年6カ月の実刑判決を言い渡した。別の小学生の少女に対する強姦(ごうかん)罪は無罪となったが、現場となった施設が属する本部施設の男性責任者(56)は判決前、取材に応じ、「有罪無罪にかかわらず、施設には問題があった」と語った。 神奈川県警の捜査が始まったのは2020年秋ごろ。きっかけは、少女が別の事件で事情を聴かれた際、被告からの性被害を県警に打ち明けたことだった。 事件は「地域小規模児童養護施設」と呼ばれるマンションの一室で夜間に発生。室内にいる大人は被告のみで、目撃証言はない。 現場では、こども5~6人がマンションの一室に暮らし、夜は職員1人が宿直室に泊まっていた。 少女と同じ布団に 公判で被告は、2人の少女そ…