死後の葬儀や財産について相談を受けていた男性の自殺を手助けしたとして、福岡西署は23日、自殺ほう助の疑いで、福岡市西区のキリスト教系教会の牧師の男(60代)を逮捕した。捜査関係者への取材で分かった。現金数百万円などの全財産を自身に譲る内容の遺書を書くよう仕向けた疑いがあり、署は金銭目的の可能性があるとみて調べる。 捜査関係者によると、自殺したのは西区に暮らしていた70代の男性。2月末に妻を病気で亡くし、牧師の男に「後を追いたい」などと打ち明け、身寄りがないため自身の死後の葬儀や遺産などについて相談していた。男は翌3月、男性に対し「全財産を(男に)譲る」などと記した遺書の下書きを渡したり、葬儀代として数十万円を受け取ったりして、男性の自殺をほう助した疑いが持たれている。 男性は同月自宅で自ら命を絶った。自宅からは男が渡した下書きや、男性がそれと同じ内容を書いた遺書が見つかった。署は、男が車や