4月の東京都江東区長選をめぐる事件で、自民党衆院議員の柿沢未途(みと)・前法務副大臣(52)側が、木村弥生・前区長(58)の陣営スタッフらについて、少なくとも13人に計約91万円の報酬を支払ったとみられることが、関係者への取材でわかった。東京地検特捜部は、公職選挙法が買収として禁じる運動員への違法報酬にあたる疑いがあるとみて、スタッフや柿沢氏の秘書らから事情を聴いている。 特捜部は、柿沢氏が複数の区議らに木村氏への支援を求める趣旨で現金20万円ずつを配った買収容疑で関係先を捜索しているが、対象は運動員にも広がる可能性がある。 江東区長選は4月16日告示、同月23日投票の日程で行われ、柿沢氏が支援した木村氏が初当選した。 柿沢氏側、「政治活動」と違法性を否定 関係者によると、柿沢氏の秘…