昨日社内でインタビューのノウハウ、みたいな話になったので、自分が日頃考えていることをまとめておく。といっても私はインタビューがうまいわけでは全然ないし、これをライターの先輩に読まれたら恥ずかしいのではあるけれど、個人的な工夫の共有として。 ■沈黙を恐れないこと インタビュー中に聞き手が考えなければいけないことはたくさんある。次に何を質問するべきか、インタビュイーの言葉は取材の目的に沿ったものになっているか、読者が知りたい内容を聞けているか、相手は機嫌良く喋ってくれているか、終了時間まであと何分か、などなど。その中でも一番聞き手の頭を占めがちなのは「次に何を質問するべきか」だと思う。話し手が口を閉じた瞬間から始まる沈黙が恐怖だから。手際良く質問しないと忙しい取材相手を不快にさせるのでは、とか。不快にさせるとまではいかなくても、沈黙は気まずい。なので、聞き手はついつい「次の質問」を急いでしまう