「リッチな」都会のPC事情 中国のPC事情を「こういうものだ」と、1つの結論で言い切ってしまうのは大変危険だ。中国の貧富の差というのは、ぼくら日本人の想像をはるかに超えており、かつ、日本における「経済観念」「価格相場」がまったく通用しない。今回は、大まかな「地域」「所得」別に、PC事情とPCの価値を説明してみたい。 上海は随分前から旅行先としてブームになっていると聞くし、中国ビジネスでは常にその先端に上海がある。多くの日本人がまず最初に訪れるだろう上海では、日本人からすれば、すべての商品がずいぶんと安く思えるだろう。 中国の最先端を突き進む上海の平均給与は4万円強(3000元)と言われる。食事はチャーハンやラーメンなどで130円(10元)、和食洋食などちょっと洒落たところではその5~10倍はかかる。とはいえそれでも日本に比べればずっと安い。北京や広東省の深センや広州などは上海よりちょっと安