折り畳み自転車に欠陥があり、転倒して後遺症を負ったとして、大阪府和泉市の男性(53)が自転車の製造販売会社「アサヒサイクル」(堺市)とギアメーカー「シマノ」(同)に約8100万円の損害賠償を求めた大阪地裁(森田浩美裁判長)の訴訟は16日までに、シマノが解決金3900万円を支払う条件で和解した。 和解は2日付。アサヒサイクルは、ギア部分のねじが規格を満たしていなかったことを原因とする重大製品事故として、既に経済産業省に報告している。 訴状によると、男性は平成26年12月、購入3日目の自転車で大阪市内を走行中、トップギアに切り替えた際にペダルが空回りし転倒。左腕を骨折し、腕が動かしにくくなる後遺症を負った。 アサヒサイクルによると、ギアの欠陥が見つかったのは男性が購入した製品のみという。シマノは「和解条項に守秘義務がありコメントできない」としている。