今、必要なのは3つの「思い込みからの脱却」 必要性を感じながらも、実際に外国人観光客に取り組んでいる市区町村は、いまだ3割程度、という実態については、前編でもご紹介した。では、残りの7割はどう考えているのだろうか。 アンケートによれば、外国人観光客の誘致活動を行っていない市区町村のうち7割は、その検討すら行っていない。先の総務省発表の「訪日外国人旅行者の受入れに関する意識調査結果」においても、「(取り組みを)行っていないし、行う予定もない」という回答は、地方公共団体の6割以上を占めていた。 確かに、外国人観光客誘致は、地域振興策の1つに過ぎない。しかし、検討のテーブルにも乗らないのはなぜなのだろうか。 今回のアンケートでは、取り組みを行っていない市区町村に、その理由を尋ねている。 その理由として最も多く挙がったのは「予算がない」(27.6%)。次いで「必要がない」(25.6%)、「中心にな