PC向けCPUの主流な命令セットアーキテクチャであるx86は、Intel 8086プロセッサに起源を持ち、46年の長きにわたって使われてきました。そんなx86は近い未来に滅んでしまうだろうと、技術系ブログのHackadayが主張しています。 Why X86 Needs To Die | Hackaday https://hackaday.com/2024/03/21/why-x86-needs-to-die/ x86を採用する現代のCPUは、複雑な命令セットコンピューターであるCISC、1クロックサイクルあたり複数の命令を実行可能な「スーパースカラー」、命令を高速化するため順序を変更して実行する「アウト・オブ・オーダー実行」、分岐先の命令を条件が満たされるか不明な状態で実行する「投機的実行」を特徴とする、フォン・ノイマン型アーキテクチャの一部分です。x86はもともとは16bitプロセッサで
英国のEU離脱や、ソフトバンクによるArmの買収などを経験したEUは、「EU独自のプロセッサがなくなる」という危機感を高めている。そのEUが救いを求めているのが「RISC-V」だ。 欧州連合(EU)は、RISC-Vアーキテクチャを使用して半導体チップの独立性を実現するためのイニシアチブに巨額の投資を行っている。こうした取り組みは、RISC-V技術開発のパイオニアであるバルセロナスーパーコンピューティングセンター(BSC:Barcelona Supercomputing Center)が主導している。 EU首脳は最近、RISC-Vベースのチップ開発を推進するためのイニシアチブをいくつか開設した。これは、加盟国が半導体の開発/製造を外国企業に依存していることを懸念する声に対応するためのものだ。近年では世界的な半導体不足によって、サプライチェーンに混乱が生じ、半導体主権の重要性が浮き彫りになって
オープンソースのCPU命令アーキテクチャであるRISC-Vのプロセッサを搭載したUMPCやタブレットが複数登場しました。 中国のSipeedというメーカーが、RISC-Vプロセッサやメモリ、ストレージを搭載したLM4Aというモジュールをリリースし、これを組み込んだラズパイ風のモジュールコンピューターLichee Pi 4Aに加えて、UMPCやタブレットにもそのエコシステムを拡大しています。 モジュールには、12nmでXuanTie C910 RISC-Vプロセッサコア x4のTH1520チップのほか、4/8/16GB LPDDR4x RAM、32GB/128GB eMMCストレージなどを搭載しています。また、SSD搭載用のM.2スロットも。 これを内蔵したUMPCとして、↓のLichee Console 4Aが約300ドルで販売予定で現在は予約受付中。 タブレットとしては↓のLichee
ライセンスフリーで利用できることから、x86やArmに取って代わる存在として注目を集めているRISC-Vアーキテクチャを採用したCPUコアが、すでに市場に100億個出回っているとのことです。 このスピードはArmよりも速く、2025年には800億個に達すると予測されています。 12年で100億個を達成したRISC-V RISC-V Internatioanlの最高経営責任者(CEO)であるカリスタ・レドモンド氏はEmbedded Worldにおいて、RISC-Vアーキテクチャを採用したCPUコアがすでに市場に100億個出回っていると発表しました。 現在スマートフォンのメインCPU市場をほぼ独占しているArmアーキテクチャが100億個の達成に17年かかったのに対し、RISC-Vは12年でこの個数を達成しています。 レドモンド氏は2025年までにRISC-Vアーキテクチャ採用のCPUコアが市場
今後x86アーキテクチャやArmアーキテクチャを置き換えていく可能性がある存在として注目を浴びるCPUアーキテクチャ、「RISC-V」をはじめてメインCPUに採用したノートPCの予約が開始されました。 「ROMA」と名付けられたこのノートPCはほとんどのLinuxディストリビューションをサポートし、システム・オン・チップ(SoC)やシステム・オン・モジュール(SoM)の無償アップグレードに対応している点が特徴です。 RISC-VはCPUアーキテクチャの一種で、ライセンスフリーで利用できるのが特徴です。 利用にライセンス料が必要なIntelのx86アーキテクチャやArmアーキテクチャに取って変わるものとして注目を集め、GoogleはPixel 6シリーズの一部にRISC-Vアーキテクチャを採用し、AppleもRISC-Vに精通した人材を集めています。 このRISC-VアーキテクチャをメインC
オープンソースで開発される命令セットアーキテクチャのRISC-Vは、半導体業界に大きな風穴を開ける新技術として期待されています。そのRISC-Vで設計されたCPUを搭載したポータブルコンピューターの「DevTerm R-01」が登場しました。 DevTerm Kit R-01 | ClockworkPi https://www.clockworkpi.com/product-page/devterm-kit-r01 The first RISC-V portable computer is now available https://lunduke.substack.com/p/the-first-risc-v-portable-computer 世界中のPCに使われているCPUのほとんどはIntelのx86という命令セットアーキテクチャ(ISA)、スマートフォンなどに使われているCPUや
インテル、オープンな命令セットを推進する「RISC-V 」に最高位メンバーとして加盟。RISC-VベースのFPGAチップも提供開始など、RISC-Vへのコミットを明確に プロセッサのオープンな命令セットを推進する団体「RISC-V International」は、同団体の最高位メンバーであるプレミアメンバーシップとして米インテルが加盟することを発表しました。 これに伴い、Intel FoundryのバイスプレジデントBob Brennan氏がRISC-VのBoard of Directors(取締役会)および技術的な方向性を決めるテクニカルステアリングコミッティの一員となります。 Intel has been a leader in microprocessor innovation for decades and today’s announcements signal that mas
iPhoneのGPUを供給していたImagination、RISC-V CPUを開発 2021 12/08 iPhone7シリーズまでAppleにGPUを供給していたImaginationが、RISC-VアーキテクチャのCPUを発表しました。 Catapultと呼ばれるこのCPUシリーズはさまざまな市場をターゲットにしており、5G通信モデムのその1つだといいます。 組み込み用途から高性能まで幅広いラインナップを取りそろえる CatapultシリーズはオープンアーキテクチャであるRISC-Vアーキテクチャを採用したCPUです。 すでに組み込み分野向けの製品は出荷中であり、2024年にはArmと同じくアウトオブオーダー実行に対応した高性能なものをリリースするとしています。 また、RISC-V Internationalが発表した新しい仕様にも対応し、今後も新しい命令セットを統合していく予定です
Appleを始めさまざまなメーカーが注目する、RISC-Vアーキテクチャ採用の新型CPUコアが発表されました。 SiFiveの「P650」は前世代に比べて大幅な性能向上を達成し、スマートフォンにも採用されるかもしれません。 前世代より50%の性能向上を達成したP650 SiFiveのP650は、オープンアーキテクチャであるRISC-Vアーキテクチャに基づいて設計されたCPUコアです。 前世代のP550に比べてクロックサイクルあたりの性能を40%向上し、クロック周波数の向上と合わせて50%の性能向上を達成しています。 前世代のP550はArmのCortex-A75を上回る面積性能比を備えているとされていましたが、P650はさらに新しい世代のArm製CPUコアに対抗できる性能を備えていそうです。 P550はIntelが同社のプラットフォームでサポートしています。 スマホへの採用も? P650は
スマートフォン向けのCPUアーキテクチャのシェアは、現状Armアーキテクチャがほぼ独占状態ですが、オープンアーキテクチャであるRISC-Vを採用したスマートフォンが2022年に初登場するようです。 すでにAndroid OSが動作している様子が動画で公開されています。 2022年にRISC-Vアーキテクチャ採用スマホが登場 この動画はTwitterユーザーのSipeed氏(@SipeedIO)によって投稿されたものです。 RISC-V 64bit chip (C910) run Android 10~ RV64 phone will coming next year~ pic.twitter.com/qc7ubSd2DW — Sipeed (@SipeedIO) November 8, 2021 RISC-VアーキテクチャのCPUを搭載したXuanTie C901ボード上で、Android
Armの一極支配は終了へ?Appleも人材を募集するRISC-Vアーキテクチャが台頭 2021 9/18 Armの製品は、ほぼすべてのスマートフォンのCPUコアとして採用されるなど、非常に高いシェアを持っています。しかしながら、Armを採用するのにはロイヤリティー料が必要だったり、政治的な問題で使えなくなる不安があったりするため、近年RISC-VというオープンなCPUアーキテクチャに注目が集まっています。 AppleもRISC-V関連の人材を募集するなどRISC-Vの市場は近年大きな広がりを見せており、RISC-Vのシェアは2025年までに大きく上昇することが期待されるそうです。 伸びるIP市場を支配するArm 半導体チップを設計する際、通常すべての回路を1から設計することはなく、Intellectual Property(IP)と呼ばれる他社が設計した部品を一部または全体に使用することが
はじめに AppleがRISC-Vのプログラマーを募集しているというのがTwitterのTLに流れてきました その時にさらった読んだ後のツイート AppleもRISC-Vってか プログラマなので石はあるのか Apple Exploring RISC-V, Hiring RISC-V 'High Performance' Programmers https://t.co/c0l95JRLLH— Vengineer@ (@Vengineer) 2021年9月3日 tom's Hardware の記事 この記事にあるように、Appleの subsystem にて、RISC-Vを使うっポイ。プログラマーなのでRISC-VコアはSoCには載っているんじゃないですかね? いきなり、ARMからRISC-Vにスイッチするのは難しいので両方のコアが載っている可能性が高いですね。。 www.tomshardw
コア・オペレーティング・システム・グループでは、ハードウェア、ソフトウェア、アプリケーションを一つのApple体験に統合する、完全に統合されたOSの構築に取り組んでおり、ベクトル・数値計算グループは、iOS、macOS、watchOS、tvOS上で動作するさまざまな組み込みサブシステムの設計、強化、改善を行うことを使命としている。 革新的な「RISC-V」ソリューションと最先端のルーチンを実装しているSWとHWのクロスファンクショナルチームで働ける人材を募集しているそうだ。 この採用情報から、Apple社内ではRISC-Vを統合した何らかの開発が行われていることは明らかで、このアーキテクチャを採用することで、Armのベクターコアのライセンス料を実質的に回避できる。 関連記事 最終回:RISC-Vエコシステムの発展 Arm、NVIDIAとの関係はどうなるのか? RISCの生い立ちから現在まで
AppleがRISC-Vに精通した人材を募集~ArmからRISC-Vへ変更する布石? 2021 9/04 Appleが独自開発しているチップはすべてメインCPUとしてArmアーキテクチャを採用しています。しかしながら、ArmアーキテクチャはArm社が開発しているものであり、使用にはライセンス料が必要です。 そんななか、Appleがオープンソースアーキテクチャでありロイヤリティフリーで利用できるRISC-Vアーキテクチャに精通した人材を募集していることがわかりました。これはAppleがArmからRISC-Vへとアーキテクチャを変更する布石なのでしょうか? ライセンス料不要で使えるRISC-Vアーキテクチャ RISC-Vアーキテクチャは、カリフォルニア大学バークレー校のRISCプロジェクトを起源とするCPUアーキテクチャです。 その最大の特長は、RISC-Vの命令セットを持つプロセッサの設計や
RISC-Vアーキテクチャは、ArmやIntelと異なりライセンスフリーのCPUアーキテクチャであり、業界の注目を集めています。そんなRISC-VアーキテクチャのCPUコアを開発しているSiFiveのP550と呼ばれるCPUコアがIntelのプラットフォームに採用されることがわかりました。Intelにとって最初の7ナノメートル(nm)で製造されるチップである可能性もあります。 ArmのCortex-A75を上回る性能のP550 SiFiveが発表したP550と呼ばれるCPUコアは、同社のフラッグシップCPUコアです。 スペックとしては、13ステージのパイプラインステージを持ち、3命令同時発行のアウト・オブ・オーダーマイクロアーキテクチャを採用しています。 SiFiveによれば、このP550はArmのCortex-A75を上回る面積性能比を備えているとのことです。 Intelの7nmプロセス
紅月さん@がんばらない @koduki SnapdragonとApple Siliconはシングル性能が明らかに違うけど、その違いは技術力の差なのかユースケースの差なのかが気になるな 2020-11-27 03:33:10 📙🔭✨NISHIMOTO Keisuke @keisuke_n @koduki 両方な気がしますね。開発規模については専門でやっているところと開発部門の1つなのかもあまり参考にならないと思いますが、Appleの方が広く深くやっているように見えますし、一方Snapdragonは一定のパフォーマンスが得られれば良いという方針にも見えて、それぞれ必要な目標が異なって見えます。 2020-11-27 03:39:46
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