北日本を直撃した台風10号は、岩手県や北海道などに大きな被害をもたらしました。 岩手県ではグループホームが濁流に飲まれ、お年寄り9人が亡くなりました。高齢者の施設が豪雨災害に巻き込まれる被害はこれまでも繰り返され、対策は取られてきたはずですが、被害を防ぐことができませんでした。 今夜は、水害からの避難と高齢者施設の防災対策について、高齢者の問題に詳しい村田委員とお伝えします。 これは、施設を上空から撮影したものですが、こちらが、被災したグループホーム。 そのすぐとなりには同じ法人が運営する介護老人保健施設があります。 グループホームは、木造平屋建てで、当時、男女9人の入所者と当直の職員1人がいました。認知症の程度が重い人や車いすを利用している人もいて自力で避難するのが困難な入所者が複数いたと言います。 一方、となりの介護老人保健施設にはおよそ80人の入所者とおよそ20人の職員がいたとみられ