東北大学の中沢正隆教授らは、大都市を結ぶ光ファイバー回線の通信量を100倍に高める新技術を開発した。情報を乗せる光信号を独自の波形に改め、光ファイバー1本当たりを流れる情報量を飛躍的に増やす。新たに回線を敷設しなくても、既存の通信網を増強できる。企業と組んで5年後の実用化を目指す。スマートフォン(高機能携帯電話=スマホ)やクラウドサービスの急速な普及で、光ファイバー回線の通信量は年率4割以上の
西日本を中心に生息するクマゼミが、夏にNTT西日本(大阪市)の光ファイバー通信の家庭用ケーブルを、木の枝と間違えて産卵し断線させる被害が平成17年ごろから多発していたが、NTT側が21年に開発した最新型ケーブルは、3年連続で被害が0件だったことが分かった。単純にケーブルの皮膜を厚く硬くすればよさそうだが、ケーブルが太く硬くなり過ぎれば敷設工事の障害となる。頭を抱えていたNTT側とセミの攻防は、NTT西に“軍配”があがったが、その裏には猛暑とたたかう研究員たちの苦労があった。 クマゼミは、体長約60~70ミリの大型のセミ。毎年7~9月、枯れ枝などに直径約1ミリの産卵管を突き刺して卵を産みつけるが、光ファイバー通信の幹線から枝分かれした家庭用ケーブルを、枯れ枝と“勘違い”して産卵。ケーブルに穴を開け、中の心線を傷つけて通信を遮断させる被害が11年に初めて確認された。その後、光ファイバー通信の敷
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