トヨタの発表資料によると、トヨタと高級車ブランド「レクサス」の販売台数は7.7%増の1030万7395台だった。ハイブリッド車(HV)の販売好調などで北米で24%、欧州も23%と大きく成長。競争が激化している中国市場も年末の需要盛り上がりや販促活動により前年超えを確保した。レクサスブランドは32%増の82万4258台と過去最高となった。 子会社のダイハツ工業の世界販売は前の年比3.2%増。認証試験を巡る不正の影響を受けた日野自動車は9.8%減だった。 トヨタは20年、新型コロナウイルス禍でVWが地盤とする欧州の販売が落ち込んだことなどで世界首位のタイトルを奪還し、その後は差を拡大してきた。電気自動車(EV)のラインアップ拡大で出遅れるトヨタだが、同社が得意とするHVの需要は堅調でトヨタのトップの座は当面揺るがない可能性が高い。 調査会社S&Pグローバル・モビリティの川野義昭アソシエイト・ダ