荻窪小の事故では、体育の授業中に校庭で転倒した児童が、地面から突き出ていたくぎに接触し、左膝付近を十数針縫うけがを負った。ラインを引く目印を固定するために打ったくぎが、そのまま放置されていたとみられている。事故後、各地の自治体でも校庭などで大量のくぎが見つかり撤去された。 東京新聞の照会で学校事故のデータを持つJSCが「釘(くぎ)」のキーワードで検索したところ、3年間で計318件の事故があった。ただ、くぎが直接の原因ではないものも含まれており、本紙が細かく分析すると、地面に放置されたくぎに起因する事故は150件だった。