東京電力が4月以降の契約更新時に大口顧客向けの電気料金の値上げを実施することを受け、県内の宿泊施設でつくる静岡県ホテル旅館生活衛生同業組合が、電気料金の自動口座引き落としを解約する方針を決めたことがわかった。 三島市で3日に開いた組合の臨時会議で決めた。同組合は「組織として値上げを拒否する姿勢を示したい」としている。 会議には東電管内の支部長ら約30人が参加し、反対意見はなかったという。これまで大半の組合員が電気料金の支払いを口座から引き落としていたが、今後、振り込みや東電の支店窓口での支払いに変える。 同組合は、東電管内にある約500の組合員のホテルなどに対し、引き落としを解約するよう求める文書を送った。 同組合の萩原勲理事長(74)は「従来の電気料金は支払うが、値上げ分が自動的に支払われる引き落としをやめる。ホテル業界以外にも取り組みが広がってほしい」と話した。