韓国の金融、警察当局は7日までに、同国でも社会問題化している振り込め詐欺の被害防止策として、金融機関の口座に300万ウォン(約20万円)以上が入金された場合、10分間は現金の引き出しをできなくすることを決めた。早ければ4月にも導入する。 韓国で「ボイス・フィッシング」と呼ばれる振り込め詐欺被害の報告件数は、同国メディアによると昨年8244件で、被害額は前年のほぼ倍の1019億ウォンに達した。大半のケースで、被害者が指定の口座に金を振り込んでから5分以内に犯人が現金を引き出していたため、10分間引き出しを凍結する間に被害者がだまされたことに気付き申告すれば被害が減ると当局は期待している。 被害事例の84%が300万ウォン以上を一度に振り込ませていた半面、一般の口座間取引全体の9割以上は300万ウォン未満だったため、一般利用者への影響も小さいとしている。(共同)