国立国会図書館は15日から、デジタル化した博士論文のインターネット公開を開始した。 同館では1923年9月以降に送付された国内大学院の博士論文約50万点を所蔵。このうち91〜2000年度の論文約14万点をデジタル化し、館内で閲覧できるようにした。さらに執筆者から許諾を得た約1万5000点が、今回の公開の対象になった。 一方、同館は1968年までに受け入れた図書や古典籍などのデジタル化に2000年から着手。デジタル化資料は計約200万点に上り、著作権の切れたものや著作権者の許諾が得られたものを順次ネットで公開している。今月28日には約5万3000点が追加され、全体では約40万点が手軽に閲覧できるようになる。 閲覧には、登録など事前の手続きは不要。資料は同館の近代デジタルライブラリーのサイト(http://kindai.ndl.go.jp)から探すことができる。