大阪維新の会幹事長の松井一郎・大阪府知事は18日、次期衆院選の候補者を養成・選抜する「維新政治塾」の塾生選考にあたり、みんなの党の地方議員らを優先的に選抜したことを明らかにした。「維新と政策が近く、大阪都構想法案の提出でも一番に協力してもらった。政治的に配慮した」と説明した。 政治塾は3〜5月の「第1クール」の受講生約2000人について、チューター(個別指導補助員)役の維新議員が、リポートや受講態度に基づき、今月上旬、915人の塾生に選抜した。関係者によると、受講生には、みんなの党の地方議員や、次期衆院選に立候補予定の小選挙区支部長らが含まれている。チューターがいったん「不合格」としたみんなの党関係者を「復活合格」させたケースもあったという。 松井氏は、実際に次期衆院選で立候補する際の党籍の扱いや連携については「現時点で具体的に考える必要はない」と言及を避けた。【平野光芳】