政府が4900万キロワット、約50基分の原発大量増設計画を始めた1976年。日本共産党の不破哲三書記局長(当時)は「原子力は本来、危険をはらむ未完の技術」と原発が抱える根本問題を指摘。独立した規制機関の設置を迫りました。 不破氏はその後も▽80年=米スリーマイル島事故があったのに安全規制体制も強化せず、原発周辺の災害対策もない▽81年=浜岡原発をはじめ大地震の予想震源域でなぜ原発増設を認めるのか▽99年=日本の原発審査体制が国際条約に違反している―と歴代内閣を追及してきました。 これらの質問も含め、原発災害の根源を解明した不破氏の講義(2011年5月)は、毎日新聞のコラム「近聞遠見」(11年5月21日付)で、岩見隆夫氏(同紙客員編集委員)が「一読をおすすめしたい」と評価。「自民党政権下で追及してきた実績が講義の裏づけになっている。二十数年間、原発災害という同じテーマで質問し続けた唯一の政治