金正恩体制の対外経済改革の一端が見えてきた。13日から訪中した金正恩氏の叔父、張成沢氏が中国側と協議した内容は、改革開放路線とは似ても似つかぬ中国依存の国土の切り売りだった。北朝鮮ではいま、各方面に資金調達命令が出ているという。日朝関係者によると、背景には金正恩体制の統治資金が「枯渇状態」があり、実績もカリスマも乏しい金正恩体制の求心力確保には資金手当が緊急課題とされる。(久保田るり子)親中派、張成沢氏の華麗な中国デビュー 張成沢氏の訪中は出発直後の13日午後、朝鮮中央通信が報じた。張氏の海外活動を北朝鮮メディアが公開するのは異例で、親中派の張氏の実力誇示を内外に宣伝する意図があったとみられている。