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ブックマーク / blog.tinect.jp (47)

  • 「学習能力が高い人」が最強である理由。

    まだ駆け出しのコンサルタントだったころ。 私は様々な企業の「人材育成の仕組み」を作る手伝いをしていたことがある。 その際に必ず議論になるのが、「出世するには、どのような能力が必要なのか」だった。 この議論は複雑で、 「論理的思考力」 「コミュニケーション能力」 「目標達成能力」 「資格」 「人材の育成力」 など、様々な側面から検討がなされた。 しかし、個人的に最も説得力があったのは、ある会社の経営者の考え方だった。 * 「安達さん、他社さんでは、必要な能力に何を設定してるの?」 と、社長は、人材評価シートのサンプルを見ながら、私に問いかけた。 「御社と同じ規模・業態だと、やはりコミュニケーション能力と論理的思考力をあげる会社が多いですかね。」 と私は無難な回答をしたつもりだった。 しかし百戦錬磨の経営者を簡単にごまかすことはできない。 すぐに突っ込まれてしまった。 「それって質的に重要な

    「学習能力が高い人」が最強である理由。
  • 私が教わった「相手の話をうまく整理する技術」とは。

    相談があるのだけど……」と知人友人から持ち掛けられて、親切心から「アドバイス」をしてあげた。 でも、全く相手に響かず、「なんで言うとおりにやらないの」と、逆に相手を責めてしまい、何の解決にもならなかった。 そんな経験のある人はいないでしょうか。 私は死ぬほどあります。 そんな失敗から、徐々に私は「人からの相談」について、考えを改めざるを得ませんでした。 実際、「アドバイスの欲しい人」は当に少ないのです。 多くの人が求めているのは、「黙って話を聞いてくれる人」であって、あれこれと改善案を考えてくれる人ではありません。 しかも、もっと悪いことに親切心からの「改善策」「アドバイス」はむしろ、「なんでこんなこともやってないの?」という批判だと受け止める相談者も少なくありません。 「◯◯してください」や「◯◯すべきです」といった直接表現はまず、誤解されて伝わるのです。 そして、非難されている、と

    私が教わった「相手の話をうまく整理する技術」とは。
  • 人生が終わるとき、自分のブログやSNSは、どうなることを望むのか?

    僕がインターネット上に、はじめて「ホームページ」を立ち上げたのは、2001年のことでした(正確には、ホームページをつくるまえに、『さるさる日記』というオンライン日記サービスで日常雑記を書いていました)。 ニューヨークで同時多発テロが起こり、これまでの日常がずっと続いていくとは限らない、という不安や焦りに駆られて、『ホームページビルダー』で悪戦苦闘しながら、「自分のサイト」をつくったのです。 正直、あれから20年以上も、ネットで文章を書いて、公開しつづけることになるとは思ってもみませんでした。 当時はまだアンダーグラウンドというか、「日常では言えないような話を『王様の耳はロバの耳』とばかりにネットに書いて、誰かにみてもらう(ことを期待する)」時代で、不倫日記とか仕事の内情を明かす日記とかも少なからずありました。 いまや、ネットでの不用意な発言は危険であることが周知され、「ネットでは日常生活よ

    人生が終わるとき、自分のブログやSNSは、どうなることを望むのか?
    iGCN
    iGCN 2022/05/20
    fujipon先生のはてなブログが消えてる???
  • 比較されて、負けてしまった人間に救いはあるのか

    マックス・シュティルナーが言ったかもしれないこと 栗原康という人の『何ものにも縛られないための政治学』というを読んだ。 そこに、マックス・シュティルナーという思想家の考え方が紹介されていた。 シュティルナーは自由主義を三つに分けたという。 (一)政治的自由主義……カネによる支配 (二)社会的自由主義……社会による支配 (三)人道的自由主義……人間的なものによる支配 政治的に自由になる。すると、人はカネによって上に立ったり、下に置かれたりする。カネがすべてを支配する。 それじゃあいけねえとなって、金持ちが支配するなんてやめて、社会のためにみんなやっていこうとなる。 みんながみんなのために。一見、悪くない。 だが、その世界ではかられるのは、人がいかにみんなのために、社会のためになることができるかどうかだ。 みんなのためにならないことは評価されないし、みんなのためにならない人間は糾弾され、排除

    比較されて、負けてしまった人間に救いはあるのか
  • 発達障害には”嫁”が必要だ

    ずっと前から言語化しようしようと思っていたことを言語化する糸口がやっと見つかったので、今日はそれを書いてみよう。 どういうことかというと、「発達障害には”嫁”が必要だ」、といった内容だ。 人と喋るのが苦手な医者とかいても、愛想いい婦長が転がしてたり。 コミュニケーションの障害ある人は、自分と社会を繋いでくれる婦長さんを必死で探さないといけない時代なんですね。 https://t.co/mV1zdTuTOr — オブネコ (@nannyofcat) December 13, 2021 先日、ツイッターのタイムラインで上掲ツイートを発見した。 いまどきの医者にはコミュニケーション能力が求められてやまず、聞き取れない唸り声をあげる医者、空気や文脈の読めない医者、まともにインフォームドコンセントを進められない医者は、良くないとされている。 ところがひと昔前までは、医者自身にコミュニケーション能力が

    発達障害には”嫁”が必要だ
    iGCN
    iGCN 2021/12/24
    「嫁」の言葉にみんな囚われてブコメしてるけど、本文中にエクスキューズされてるし、なんならブコメ炎上することまで考えてのタイトルづけかも知れず、みんな思う壺だぞ!/ 本文の論旨には概ね同意。
  • 江戸時代のサクセス本&ライフハック本『日本永代蔵』がすごく面白い

    先日、調べものついでに井原西鶴『日永代蔵』を読み始めたのだけど、これがめちゃくちゃクールで、めちゃくちゃ世渡りの役に立ちそうな雰囲気ですっかり気に入ってしまった。 内容からいってbooks&appsをお読みになっている皆様にもお勧めできると思い、紹介記事を書くことにした。 はじめに、『日永代蔵』の雰囲気を紹介したい。 近年、江戸は静かに治まり、千代田城の松の緑の色も変わらぬお城の見える常盤橋につづく町の呉服所は、いずれも京の出店で、紋付鑑(もんつきかがみ)にもその家の名をあらわしており、番頭や手代がそれぞれお得意の御屋敷へ出入りし、気を揃えてはげみあい、商売に油断せず、口達者で腕ききで、知恵・才覚もあり、算用が達者で、悪銀(わるがね)をつかむようなことがない。 ──昔は掛算今は当座銀 より この作品の登場人物の大半は町人や商売人だ。 番頭・手代・御屋敷といった、現代では使われなくなっ

    江戸時代のサクセス本&ライフハック本『日本永代蔵』がすごく面白い
  • 「要領がいい子」とそうでない子の、勉強法のちがいについて。

    「要点の見分け方をどうやって身に着ければいいのか」という話をします。 いきなり例示から入るんですけど、ちょっと次の引用文を読んでみて頂けるでしょうか。面倒な方は斜め読みで大丈夫です。 鎌倉を拠点とした源頼朝は、無断で朝廷から官位を受けた弟の義経を許さず、義経をかくまった平泉の奥州藤原氏をほろぼして、東北地方をも支配下におきました。一方、にげた義経をとらえることを口実に、1185年、国ごとに守護を、荘園や公領に地頭を設置しました。頼朝は1192年に征夷大将軍となり、武士による新しい政治を始めました。 頼朝の開いた鎌倉幕府は、家来となることを誓った武士を御家人にして、先祖から引きついできたその領地の支配を認め、てがらに応じて新たな領地や守護・地頭の職を与えました。 鎌倉幕府成立前後の経緯についての記述ですね。 文章としては、帝国書院、「中学生の歴史」からの引用です。長男が学校で使ってる教科書な

    「要領がいい子」とそうでない子の、勉強法のちがいについて。
  • 我が家では「コロナがおさまったらやりたいことリスト」を作るようになった。

    コロナ禍で子どもの「あれがしたい」「これがしたい」に「その内ね」と言わざるを得ないケースが激増した現状、子どもの願望、欲望をどうやってメンテナンスし続けるか、ということを、ここしばらく考え続けています。 この記事で書きたいことは、大体以下のような内容になります。 ・「経験」「体験」の質と量は、人生における非常に重要な武器になる ・その為には、「願望」「欲望」を適度にもち、それを表現出来る、ということがとても重要 ・けれど、願望-経験サイクルは「望んでもかなわない」ということが続くと機能不全に陥りがち ・コロナ禍で特にそれが進行しているような気がする ・「願望-経験」サイクルを止めない為に、色んな工夫をすることが重要かも知れないですよね 以上です。よろしくお願いします。 さて、書きたいことは最初に全部書いてしまったので、あとはざっくばらんにいきましょう。 *** 一時期、子どもたちが「どこど

    我が家では「コロナがおさまったらやりたいことリスト」を作るようになった。
  • これからランニングをやってみようという人が、知っておいたら役に立ちそうな知識たち。

    毎日3.5キロ走り続ける生活が4ヶ月を突破した。 最初はキツくて全く楽しくなかったこの作業だけど、今となっては毎日の楽しみとなる有様である。 走るのがこんなに楽しいアクティビティだったなんて、走る前は全く想像もできなかった。 人生というのは不思議なものである。 ランニングは楽しいのみならず、肉体的にもよい効用を提供してくれる。 走ると頭がスッキリし、メンタルもかなりタフになる。 メンタル面だけではなく、好き放題べても体重が全く増えなくなるなど、肉体的なメリットも大きい。 かなりオススメなアクティビティである。 今の時期は暑くも寒くもないし、ランニングを始めるのに実に丁度いい季節だ。 なので今日はこれからランニングをやってみようという人に向けて、知っておいたら役に立ちそうな知識をまとめて紹介しようかと思う。 現代ではランニング界のF1クラスのシューズを誰でも買えるのをご存知ですか? いうま

    これからランニングをやってみようという人が、知っておいたら役に立ちそうな知識たち。
    iGCN
    iGCN 2021/09/21
    やるっきゃナイト!
  • 「何者かになりたい」と願う人とそうでない人、どこが違うのか

    先日、私の新しい『何者かになりたい』がイーストプレスさんからリリースされた。 想定読者は「何者かになりたい」と願わずにいられない人や「何者にもなれない」と悩んでいる人だ。 そうした気持ちをどこかに抱えながら中年期を迎えた人も、潜在的読者かもしれない。 ところで、この「何者かになりたい」「何者にもなれない」といったフレーズには、シンパシーをおぼえる人とまったくおぼえない人がいるのが通例だ。 たとえば先月、講談社ビジネスに 『「何者かになりたい人々」が、ビジネスと政治の「い物」にされまくっている悲しい現実)』という記事が公開された時、twitterはてなブックマークではこうした気持ちへのシンパシーがたくさん書き込まれると同時に、「そんな気持ちになったことはない」という書き込みも少なくなかった。 先月公開された『いい年した大人の『何者かになりたい』という感覚は、けっこう厄介。』という記事で

    「何者かになりたい」と願う人とそうでない人、どこが違うのか
  • ジオシティーズの閉鎖で消えた「わからん科目攻略法」が、埋もれるのがもったいないので、ここで紹介する。

    かつて「​ワンランク上の勉強法」というサイトで”わからん科目攻略法”というものが紹介されていた。 これは非常に有用な技術なのだが、現在はジオシティーズの閉鎖に伴い閲覧不可能である。。 このまま埋もれてしまうにはあまりにも勿体ないので簡単に紹介し、今日はその技術を土台として自分の頭でモノを考えるという事がどういう事なのかを書いていこうかと思う。 最近全然頭使ってないなという人には参考になるかもしれない。 難しい概念にぶち当たったら、理解しようと思わないで10回読め あなたが物理の勉強を始めたと仮定しよう。 物理は難しい。 分野によっては一読しただけでは何が書いてあるのかサッパリ理解できない事も多い。 高校生の頃に早々に脱落してしまった人も多いだろう。 この難しい科目を”わからん科目攻略法”は「理解しようと思わずに毎日ただ目を通して10回ぐらい読め。そんで11回目にわかろうと思って読め」と説く

    ジオシティーズの閉鎖で消えた「わからん科目攻略法」が、埋もれるのがもったいないので、ここで紹介する。
  • コンサルタントやってた時、重要な対人技術として『「ちがう」と言うな』と習った。

    コンサルタントのころ。対人技術を教わった。 様々なものがあったが、その中でも群を抜いて重要な技術の一つは 「会話の時、人の話を否定しない」こと。 具体的には、人に『ちがう』と言ってはいけなかった。 * 若干うろ覚えだが、客先で、こんなことがあった。 プロジェクトで、部門別の目標を立てて、発表してもらった時のことだ。 私:「では、営業部2課の目標の発表をお願いします。」 営業2課:「既存顧客を中心に、前年比10%の売上アップです。」 私はここで、おかしいな、と思った。 先日の経営会議で 「営業2課は、新規開拓を中心にした目標にしてほしい」 との指示があったからだ。 それがなぜか既存顧客中心にすり替わっている。 訂正させなければならない。 が、「その目標、間違ってませんでしょうか?」と否定するのはご法度だ。 私は思案した。 どうすれば担当者を否定せずに済むのだろう。 そこで確認した。 私:「確

    コンサルタントやってた時、重要な対人技術として『「ちがう」と言うな』と習った。
    iGCN
    iGCN 2021/06/08
    ワイに対して常に全否定で臨んでくる嫁さんに読ませたいわこの記事
  • 子育てのため、精神科医の仕事を辞めて「専業主夫」になった時の話。

    今までネットに書いたことがありませんでしたが、ある時期、私は仕事を辞めて子育てに専念していました。 そうなる前、私は私なりに子育てについてだいたいの算段をつけていたのですが、ハプニングがいくつも重なってしまいまして。 このままでは一家崩壊になってしまいそうだったので自分が子育ての主役を引き受けようと決意しました。 常勤の精神科医が仕事を抜けると迷惑になるとも思いましたが、状況が状況だけに職場は承諾してくださり、なんとか年度末まで勤めた後、私は子育て専業主夫になりました。 今日はその頃の話をします。 事前の計画 どうせ仕事をやめて子育て専業主夫を始めるなら、これを危機だと思うよりチャンスだと思わなければもったいない。 そのために何が必要なのか? 家族と相談しながらいろいろ考えました。 まずは軍資金。 先立つものとして1000万円を用意しました。 ミリタリー界隈では「戦争は補給で決まる」という

    子育てのため、精神科医の仕事を辞めて「専業主夫」になった時の話。
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    iGCN 2021/03/24
    軍資金として1000万円準備できたり、2−3年休職してても次の入職先に不自由しないの、医者ならではの特権だよな。
  • 「高アウトプット能力の保持者」は、普通の人と何が違うのか。

    随分と久しぶりに、完全書き下ろしのを書きました。 タイトルは、「人生がうまくいかないと感じる人のための超アウトプット入門 」。 アウトプットすることの意義、そしてその能力の源泉についての話を、読みやすいよう、物語形式にてまとめています。 どうか買ってやっていただけると、とてもありがたく、温かい投げ銭をよろしくお願いします。 アウトプットは「他者からの評価」の部分にキモがある。 さて、このにちなんだ話題です。 先行き不安な世相を反映してか、世の中には「アウトプットの手法」に関するノウハウが氾濫しています。 ちょっと書店を見渡すだけで、 「アウトプット術で仕事がうまくいく」 「アウトプット力で成功」 「アウトプットスキルで差をつける」 などの、が驚くほど多数、陳列されているのです。 そして、中身を見ると、書き方、話しかた、表情の作り方、報告の仕方など、「やるべきことと、その方法」が羅列し

    「高アウトプット能力の保持者」は、普通の人と何が違うのか。
  • Amazonで「鬼滅の刃」のコミックを買ってしまったのに、どうしても読み始める気になれない。

    鬼滅の刃」が絶好調だ。 あえて説明する必要もないが、劇場版の興行収入がえらいことになっていたり、単行の売り上げがドえらいことになっていたり、最終巻を求めて長蛇の列ができたり、めちゃくちゃ転売されたり、わけわからんコラボグッズが出たり、とんでもない状況だ。 見ると、町ゆく子どもたちのマスクまでどこかで見たような柄のものになっている。 これはもう社会現象と言っても過言ではないのだろう。 この「鬼滅の刃」はすごい。 たぶんどえらい作品だ。 そんなもの詳しくなくても分かる。 ただ、「たぶん」と表現しているのは、実はまだ観たことがないからだ。 そう、僕はこの作品に全く触れていないのだ。 原作も見てなければアニメも見ていない。もちろん劇場版も見るつもりはない。 やはり、たとえ末端といえども文章を書いたりして表現活動をしている者として、こういった作品は必ず抑えておく必要がある。 社会現象は多くの人に

    Amazonで「鬼滅の刃」のコミックを買ってしまったのに、どうしても読み始める気になれない。
    iGCN
    iGCN 2020/12/21
    ”満を持して、左の列の後ろから4番目のチョコを開封する。”>そこにヘッドシールがあるって、もっぱらの噂だったよな。懐かしい。
  • 採用面接で腹が立って「志望動機なんかありません」と答えたときの話。

    もう10年以上も前のことだが、新入社員の採用面接でお会いした、忘れられない一人の女子学生がいる。 彼女はノックもせずいきなり部屋に入ると、何も言わず席に座り、下を向いてそのまま固まってしまった。 最終の役員面接となると、やはり緊張で上手く話せなくなってしまう学生もいるので、その事自体は珍しいことではない。 しかし彼女は余りにも極端だった。 「こんにちは。今日は面接に来てくださってありがとうございます。よろしくお願いします。」 「・・・」 「緊張する必要なんか、全くありません。少しお話をお聞きすることはできそうですか?」 「・・・」 わずかに見える鼻の頭や耳まで真っ赤になってしまっていて、今にも泣き出しそうだ。 顔を上げられず、小さく固まってしまった肩が震えている。 もはや面接どこではない空気感だ。 とはいえ彼女もここまで試験を進み、しかも履歴書からもとても優秀な学生であることは十分わかる。

    採用面接で腹が立って「志望動機なんかありません」と答えたときの話。
    iGCN
    iGCN 2020/11/30
    結局落としてるじゃん
  • 僕が争いごとに巻き込まれるのは、僕の弱そうな見た目のせいだった。

    学生時代、イケてる系のビジネスマンがも杓子もジム通いで身体を鍛える事を推奨し、かつ実際に鍛えている事に当に驚いた。 ジャニーズJr.みたいな細マッチョならまだしも、中にはプロレスラーかよと言いたくなるような肉体を保持するものもいた。 (出典:田村耕太郎) 「そんな事する暇があったら、もっと知力を鍛えればいいのに」と正直、僕はそのマッチョイズムの理解に苦しんだ。 当時の僕が憧れてた生き方は元2ちゃんねる管理人のひろゆきさんのようなロジカルで全てを論破し尽くすスタイルだ。 鋭い切り口でズバッと物事の質を突くようなその物言いに僕は心の底から惚れ込んだ。 何より、彼の身体は筋肉とは程遠いヒョロっとした出で立ちであり、意識の高そうなビジネスパーソンとは真逆にみえた。 「意識高い系のサラリーマンはジムとか通って身体を鍛えてるけどさ」 「誰が言ったかではなく何を言ったかが大事な時代である現代におい

    僕が争いごとに巻き込まれるのは、僕の弱そうな見た目のせいだった。
  • 老朽化していく築十数年のマンションというのは、まさに「日本」そのものだなと思った話。

    先日、僕が住んでいるマンションで、管理組合の総会が行われました。 総会、とはいっても、新型コロナウイルス感染予防への配慮もあり、基的には事前に配布した議案に対する回答や委任状に基づいて、必要最低限の参加者で議決する……はずだったのです。 僕自身、何年か前に管理組合の役員の順番がまわってきたとき以来、ほとんど総会には参加していなかったのですが、今回、諸事情(というか、また順番がまわってきただけなのですけど)で参加してみて、現在のマンション事情を痛感することになりました。 僕が住んでいるマンションは、築十数年で、昨年、大規模修繕工事を終えたばかりです。 立地は良いほうだと思うし、修繕も終えて、まあ、しばらくは大丈夫だな、人口が減っていき、みんなが街の中心部に集まりつつある日で郊外の一軒家に住むより、マンションのほうが便利だし、この先も安泰だろう、と思っていたのです。 ところが、マンション

    老朽化していく築十数年のマンションというのは、まさに「日本」そのものだなと思った話。
    iGCN
    iGCN 2020/10/06
    これ読んだらマンションを買って住もうとはとうてい思えなくなったわ。土地付き一戸建てにしよ。
  • コロナに乗じて町内会の属人業務を改善しまくった一人のおばあちゃんの話

    町内会のおばあちゃんの話をします。 しんざきは町内会というものに所属しています。 以前マンションの理事長に持ち回りで就任した時、セットで町内会にも所属することになりまして、それ以降なにやかやでちょくちょく顔を出すようになりました。 町内会の青年団というものに「青年」など一人も所属しておらず、40歳のおっさんである私がほぼ最年少だ、ということにショックを受けたりもしていました。 この年になって「十数人のグループで最若手」になる機会があるとか、思ってませんでしたよ正直。 この町内会に、いつも電動自転車で町内を軽快に走り回っている、一人の名物おばあちゃんがいます。 もう御年は80歳を何年か過ぎていらっしゃると思うんですが、一時期体調を崩しつつもおおむねお元気で、物凄く新しい知識に貪欲で、ITスキルについても全く抵抗感というものがなく、町内会で数々の業務改善を成し遂げてきた凄いおばあちゃんでして。

    コロナに乗じて町内会の属人業務を改善しまくった一人のおばあちゃんの話
  • 外に出られないときには、家族で「交渉力を鍛えるボードゲーム」などはいかが?

    アナログゲームは ・目が悪くならない ・電気代がかからない ・ゲームによってはすごく頭を使う ・対戦マナーが身に着く ・皆で一緒に遊べる といった数々のメリットがありますので、今回のように「外に出られない」といった問題が発生している時には強い味方になります。 皆さんもいかがでしょう、アナログゲーム。 アルゴとかニムトとか頭の体操にもなりますし、数字にも強くなりますよ。 まあ、片付けがちょっと大変っていうデメリットもあるんですが。 *** 「勝利条件」の話をします。 仕事で、立場が違う人同士の調整やら、利害が一致しない人との交渉をする機会が結構あります。 誰でもやっていることなのかどうかちょっと分からないんですが、交渉ごとや調整をする時に、必ず参加者の「勝利条件」「敗北条件」は何か、ということを事前に整理・想定してから動くようにしています。 勝利条件って、つまり所与の目的ですよね。 この人は

    外に出られないときには、家族で「交渉力を鍛えるボードゲーム」などはいかが?