米軍は最前線の兵士に最新装備を支給する新戦略「スクワッドX」を発動した。陸軍や海兵隊の部隊を、電子制御された新兵器やスマートフォン式の通信機器、簡単に使えるロボットで支援しようというものだ。 国防総省の国防高等研究計画局(DARPA)でスクワッドXを担当しているクリストファー・オルロウスキー陸軍少佐によると、このプログラムは索敵の強化や、迅速かつ正確な反撃を可能にするのが目的だ。 スクワッドは12人前後で構成される最小単位の部隊を指す。徒歩で移動する際はライフルや手榴弾のほか、機関銃や無線機を携行。複数が集まって大部隊になると、輸送車両や重火器、長距離の通信機などを装備する。 巨費をつぎ込んで2度失敗 2013年発動のスクワッドXは現在、構想の段階であり、具体的にどういった技術や機器を使うかは今後決める。米軍が1990年代以降に数十億ドルもの税金をつぎ込んだ歩兵のハイテク化は、技術的な問題