今から3年前のことだ。スペインの研究者が史上初めて小型の磁気ワームホールを作り出すことに成功した。彼らはそれを利用して宇宙の二領域を接続。磁場はその間を通り、”目に見えぬ”旅をした。 ただしこれはSF映画のように空間のワープを可能にする重力のワームホールとは違う。こちらのワームホールは物質を運ぶことができない類のものだ。 そうではなく磁場がある点で消えて、別の場所で出現するトンネルを作り出すことに成功した。これだって十分に素晴らしい快挙だ。
中国・甘粛省の酒泉衛星発射センターから打ち上げられた量子通信衛星「墨子」(2016年8月16日撮影)。(c)AFP 【8月16日 AFP】中国は16日、世界初の量子通信衛星を打ち上げた。国営メディアが報じた。同国は素粒子物理学の力を利用し、解読不可能な暗号を用いた通信システムの構築を目指している。 国営新華社(Xinhua)通信によると、この衛星は午前1時40分(日本時間午前2時40分)にゴビ砂漠(Gobi desert)にある酒泉衛星発射センター(Jiuquan Satellite Launch Center)から打ち上げられた。急速な進歩を遂げているこの技術の応用化には、日米をはじめとする各国も取り組んでいる。 紀元前5世紀の学者にちなみ、「墨子(Micius)」と命名されたこの衛星は、長距離向けの量子通信技術の利用可能性を検証する実験に活用される見通し。 このシステムは従来のセキュア
追加募集のお知らせ 定員に達しましたので、追加募集は終了しました。(2015年12月1日 午後0時5分) キャンセルによる空席が出ていますので、追加募集を行います。12月1日(火曜日)正午より先着順。定員は25名です。定員に達し次第締め切りとなります。お申し込みは、ウェブサイトからのみとなります。申し込みフォームからお申し込みください。 2015年はアインシュタインが一般相対性理論を提案してから100周年となります。この理論によって、この100年間、宇宙の創生や進化に関する人類の知見は大きく進展しました。また、一般相対性理論から予想される時空の歪みが波として伝わる現象「重力波」は100年たった今でも直接検出されておらず、人類に残された宿題と言えます。 国立天文台が東京大学宇宙線研究所などと共同で進める大型低温重力波望遠鏡KAGRA(かぐら)プロジェクトは、重力波の直接検出に挑戦しています。
従来のダークマターに関する理論とは大きく考え方の異なる新理論が発表された。それによるとダークマターは、湯川秀樹博士が提唱し「湯川粒子」とも呼ばれるパイ中間子ととてもよく似た性質を持つことが示された。 【2015年7月30日 カブリIPMU】 様々な観測結果から、宇宙はダークマター(暗黒物質)と呼ばれる謎の物質が質量の80%以上を占めていること、そしてダークマターなくては星や銀河、私たちそのものも誕生しなかったことがわかっている。しかし、ダークマターがどのような性質を持つどういった物質なのかということは未だわかっておらず、現在、実験と理論の両面から活発に研究が行われている。 理論研究ではダークマターについて多種多様な予想がされており、ダークマターは通常の物質とは大きく異なる性質を持つ粒子だと多くの理論で考えられている。 東京大学国際高等研究所カブリ数物連携宇宙研究機構(Kavli IPMU)
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