猛暑に商機 「ひんやりグッズ」の狙い: 電気代高騰や猛暑を背景に企業が「ひんやりグッズ」に商機を見いだしている。ヒットしている商品はどのようにして開発されたのか? 売り場のトレンドはどうなっているのか? 消費者のトレンドや開発の舞台裏に迫る 連日の猛暑が続き、報道各社や専門家が水分補給の重要性を説く中、近年のエコ志向を背景に、マイボトルの存在感が高まっている。業界大手のサーモス(東京都港区)やタイガー(大阪府門真市)は炭酸飲料に対応した「炭酸ボトル」を相次いで発売。猛暑や節電需要に加え、ビールなどアルコール類への対応も昨夏の大ヒットにつながった。 主要メーカーが特色ある製品で売り上げを伸ばす中、“祖業”を武器に売り上げ拡大を目指す企業がある。京セラ(京都市)だ。1959年4月にセラミック製品の専門メーカー「京都セラミック」として創業した同社は、包丁などのキッチン用品から住宅用ソーラーパネル