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ニュージーランド西海岸ワタロアで飼育される乳牛。こうした家畜が出すメタンガスに課税するというニュージーランド政府の方針に農家は激しく抗議している。(Photograph by Hedgehog House, Picture Press/Redux) 広大な牧草地で、のんびりと草を食むウシやヒツジ。ニュージーランドといえば、そんな美しい光景が目に浮かぶ。 ニュージーランドでは人口約500万人に対し、その7倍以上にあたる約2600万頭のヒツジと約1000万頭のウシが飼育されている。そして酪農品、食肉、羊毛の総輸出額における割合は半分を超える。 一方、これだけの数の家畜は環境に大きな負荷をかける。農業から排出される温室効果ガスは、ニュージーランド全体の排出量のおよそ半分を占める。その大半は家畜が出す、げっぷや糞尿から出るメタンガスや亜酸化窒素だ。(参考記事:「恐竜のゲップが地球を温暖化した?」)
ポーランドの主要学術機関であるポーランド科学アカデミー(PAN)の自然保護研究所が作成した外来種データベースに飼いネコ(イエネコ)が追加され、「侵略的外来種」に認定されました。この決定に愛猫家が激しく反発しました。 Gatunki obce w Polsce https://www.iop.krakow.pl/ias/problem/czesto-zadawane-pytania Cats classified as invasive species by Polish scientific body | Notes From Poland https://notesfrompoland.com/2022/07/19/cats-classified-as-invasive-species-by-polish-scientific-body/ Cats Are An Alien Invasi
生態系への影響が懸念される外来種への対策を強化する改正外来生物法が、11日の参議院本会議で可決・成立し、今後、政令を定めるなどの手続きを経て、いわゆる「ミドリガメ」や「アメリカザリガニ」を販売することや自然に放つことが禁止されます。 改正外来生物法は、11日の参議院本会議で採決が行われ、全会一致で可決・成立しました。 改正法には、生態系への影響が懸念される外来種に対し、これまでとは異なる形での規制を認める規定が設けられました。 この規定に基づいて国は今後、政令を定め、ペットとして飼われる一方、繁殖力が強く野外でほかの生物の住む場所を奪うなどしている「ミドリガメ」と呼ばれる「ミシシッピアカミミガメ」と「アメリカザリガニ」を新たに規制の対象とします。 そして、捕獲や飼育は認める一方、販売、販売目的の飼育、輸入、自然に放つことなどを禁止することにしています。 また、「アカミミガメ」は寿命が40年
カナダ、マニトバ州のハドソン湾を泳ぐシロイルカ。カナダでは最近、海洋哺乳類に関する規則が変更され、ボートはクジラ類から遠く離れなければならなくなった。(PHOTOGRAPH BY KIKE CALVO, NAT GEO IMAGE COLLECTION) カナダ、マニトバ州チャーチル近郊のハドソン湾で、ウエットスーツを着た3人の旅行者がゴムボートにつながれたフロートの上でうつぶせになっている。3人はボートに引かれながら、スキューバマスクを装着した顔を極寒の海に入れ、シロイルカが海中からこちらを見つめ返してくれるのを待っているのだ。 このシロイルカを見るアクアグライディングツアーはクジラに優しいアクティビティで、2018年、カナダ政府が海洋野生生物を保護するための厳格な新規則を施行してから、観光業界が考え出した次善策の一つだ(編注:イルカとクジラに生物学的な違いはなく、いずれもクジラ目に分類
プロの料理人の中には、ガスの火を愛用している人もいる。彼らはガス業界とともに、オール電化への移行を求める動きに抵抗している。(PHOTOGRAPH BY CHARLI BANDIT, GETTY IMAGES) ガス禁止の動きが、米国で拡大しつつある。 カリフォルニア州のバークレー市議会が前例のない大胆な行動に出たのは、2019年夏のこと。ほとんどの新築の建物に対して天然ガス設備の設置を禁止したのだ。 「二酸化炭素の排出源を調べたところ、建物での天然ガスの使用が大きな割合を占めていることがわかったのです」と、この条例制定に尽力したケイト・ハリソン市議会議員は言う。その排出量は市全体の排出量の実に37%を占めていた。自動車も大きな排出源の1つだが、市には排ガスを規制する権限はない。「けれども、建物なら市の権限で規制できます」 バークレー市の先駆的な条例を受け、多くの都市が同様の規制に乗り出し
ニュージーランド政府は、マオリの人々が祖先と仰ぐワンガヌイ川に法的な人格を認めた。 PHOTOGRAPH BY MATHIAS SVOLD ニュージーランド北島のワンガヌイ川は、流域に暮らすマオリの部族が700年以上にわたって支配し、大切に守り、かつ頼りにしてきたもので、彼らにとっては、聖なる力をもつ「アワ・トゥプア」(祖先の川)だ。しかし、19世紀半ばにヨーロッパ人が入植を始めると、この川に対するマオリの権限は徐々に奪われ、最終的には政府によって完全に消し去られた。 マオリの人々は川が汚され、衰弱していくさまをずっと見てきた。何よりも耐え難かったのは、広範囲に及ぶ水力発電開発の一環として、水源からの流れが本来と異なる集水域に向けられ、上流域の自然な流れが奪われたことだった。人間において最も神聖な場所は頭であると考えるマオリにとって、上流域は祖先であるワンガヌイ川の頭に当たる。流れの改変は
西アフリカの熱帯雨林に生息するダイオウサソリは、体長20センチという大きな体と穏やかな性格のため、ペットとしての人気が高い。多くの無脊椎動物が、希少ペットとして密猟・密輸されている。(PHOTOGRAPH BY MICHAEL DURHAM, MINDEN PICTURES) 米国魚類野生生物局の特別捜査官ライアン・ベッシー氏が諜報部の同僚から電話を受けたのは、2015年9月23日のことだった。フランスの税関で、カメルーンから発送された2個の郵便物から115匹のダイオウサソリが見つかったという。荷物の送り先は、米国ニュージャージー州に住むウラジミー・ラプキエヴィッチという人物だった。 米国にわざわざ報告してくるほど、フランス当局がこの件を重要と考えているのであれば、ラプキエヴィッチがどんな男なのか、一度調べてみる価値はありそうだ。そう考えたベッシー氏は、捜査に乗り出した。 すると、ラプキエ
政府は21日、北米原産の肉食魚「アリゲーターガー」を、特定外来生物法に基づく特定外来生物に指定することを閣議決定した。ガー科の全種とその交雑種は来年4月から国の許可を得ずに輸入や販売、飼育ができなくなる。 アリゲーターガーは米国やメキシコが原産。稚魚は15センチほどだが、最大約3メートルまで成長する。ペットとして飼えなくなり捨てられたとみられる個体が、東京、大阪、兵庫の川や名古屋城外堀など各地で見つかり、在来種を食べるなど、生態系に影響を及ぼすおそれがあると懸念されていた。 マキシムスマルバネクワガタなど大型のマルバネクワガタ属10種や、幼虫がサクラなどの木の内部を食べるクビアカツヤカミキリ、鳥類ではシリアカヒヨドリとヒゲガビチョウなど計14種も特定外来生物に指定され、来年1月15日から飼うことなどが原則できなくなる。(戸田政考)
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