ジェフ・デ・ボーア氏が制作したネコの甲冑。かぶとと尾部にネズミをあしらっている。デ・ボーア氏は甲冑の魅力について、「甲冑は政治的、軍事的なものであると同時に、パレードや式典でも使用されます。その目的や理由は、歴史の中で絶えず変化しています」と語る。(PHOTOGRAPH BY CHRISTIE HEMM KLOK) 西アフリカ、ダホメ王国が誇った恐るべき女性兵士軍団 画像13点 大観光都市ベネチアのもう一つの顔、漁師と小さな島を旅する 写真9点
窓からの光がいい感じにあたって妙にカッコよく撮れたうちのミル。黒猫をキレイに撮るには光が大事なのだ。2021年12月 ニコン Z 9 2021年9月、うちに黒猫のミルがやってきたのだけど、どうもそれ以来黒猫がやたら気になるのである。特に黒猫に出会う機会が増えたってわけじゃないだろうから、より目に付くようになったという方が正しい。 というわけで黒猫特集。 冒頭写真はうちのミルから。黒猫を撮ってると、光の当たり方って大事だなあと思うよね。明暗をきれいに出さないと立体感がでないというか、飼い黒猫を撮るときは窓からの光がほどよく入る時間がいいぞというか。黒一色だからこそ、光りの使い方がより際立つもの。冒頭にこの写真を持ってきたのはそれが理由。 とはいえ、ほとんどの写真は室内照明に頼った夜だったりするので、なかなかうまくはいかないんだけれども。
我が家へやってきたばかりの「かふか」。先住猫(大五郎)と慣れるまではケージに入れましょうってことでケージ内に。まだ緊張してる……けど、その日の夜にはケージを出て遊び回っておりました(2008年8月 ニコン D40X) 2008年8月16日は「かふか」が我が家へ引き取られてきた日であった。 ちょうど10年前。「借りてきた猫」のようであったのは初日の数時間だけだったが、そのときの写真。 猫の繁殖期はだいたい決まっていて、春先が発情期なので生まれるのは5~6月あたりが多くなる。 生まれた子が歩けるようになると、ときどき人目につくところに顔を出すわけで、それが6~7月あたり。 そこで誰かに捕獲され、里親が見つかって引き取られていくとしたら、7~9月くらいになるか。 だから、かふかがうちにやってきたのが8月だったのである。 6月に本連載でとりあげたコマちゃんは、まだ生まれて間もないうちに引き取られた
このあたり、猫が気持ちいいポイントのひとつ。横に座ってぼりぼりと撫でつつ、右手で撮影。可動式モニターだからこそ撮れるアングル(2018年8月 オリンパス OM-D E-M1 Mark II) 先日、まだ暑い夕刻に住宅街の公園のベンチの隅に猫がにゃつバテしておりまして、人なつこい猫には見えなかったのだけど、その横に座らせてもらっても逃げる気配がない。 おお、なんとかわいいやつ、と思って頭をボリボリと掻いてあげたのが冒頭写真。 気持ちよさそうにしてくれたので調子に乗って撫でてたら、途中で「もういいや」って体でベンチを降りて遠くへ行っちゃったのだった。 まあそんなもんです。 こんな感じで、近づかせてくれる猫がいたら撫でたくなるのだけど、そのときのコツをひとつ。 猫を撫でるときは頭頂部近くや耳の後ろから首筋辺り、さらにアゴの下が基本なのだが、まず最初にアゴの下を狙うのがよし。 頭を撫でるには、手が
偶然出会った暗渠サビネコを望遠で。オリンパスの12-100mm F4は猫撮りに最適で、これを持って出歩くことが多かった(2017年1月 オリンパス OM-D E-M1 Mark II) 2017年最後の「這いつくばって猫に近づけ」。毎年恒例になりつつある、お蔵出しで締めくくりたい。 この連載、毎回何らかのテーマでもって猫写真をピックアップしてるわけだが、ひとつにまとめるには難しいテーマってのもあるわけで、そういうのはお蔵入りしちゃうのだ。 でももったいないよね、といって引っ張り出すのが年末の行事。 まずは塀の隙間から顔を出した猫。 塀の上の猫って珍しくないんだけど、ここのおうちの塀って、門のとこだけが高くて、他は塀+生け垣(といっていいのかな、これ)で高さを合わせてたんである。で、なぜか1ヵ所だけ塀に切り欠きがあって、そこにきれいに猫が収まってたのだ。 このときコンデジしか持ってなかったの
真正面から上目遣いでニラんでるハチワレ。キリッとした顔がなかなかたまらんのでした。望遠気味で正面から撮ると遠近感が薄れて迫力でマス(2016年11月 パナソニック LUMIX DMC-TX1) さてさて、前々回は猫を上から撮る話、前回は屋根の猫を撮る話を書いたわけだが、悩ましいのが塀の上の猫である。 塀の上って猫にとてもふさわしくて、狭いブロック塀の上で昼寝してたり、バランス良くさっそうと歩いて行くさまはとても猫くさくてよいのだが、そんな微妙な高さにいる猫を、上から撮るか下から撮るか正面から撮るか横から撮るか、ときどき悩むのである。 冒頭写真は塀の猫を真正面から撮った写真。いい感じでカメラをニラんでくれたのでキリッとした写真になってくれた。 ちなみに同じ猫を下から撮ったのがこちらだ。
昨年の夏、とある河川敷でネコにまみれたベンチを見た。上の写真がそうである。ご覧の通り、完全にベンチを占拠しており、近づいてもまるで動じない。くつろぎっぷりが凄かった。 その後、あの近くには大きなマンションが建ったと聞いた。きっと河川敷を訪れるヒトも増えただろう。ネコたちは今もベンチでくつろげているのだろうか? 1年ぶりに見に行った。
品が良さそうなグレーの地域猫を草むらで発見。首筋の白い毛がマフラーのようでいい感じ。後ろには日本海がうっすらと(2017年9月 オリンパス OM-D E-M1 MarkII) 久しぶりに旅行先で見かけた猫シリーズ、今回は新潟県新潟市。 それが、夏がリベンジに来たような暑さだったため日中はネコに全然会えなくてショックを受けていたのだけど、新潟の地形や成り立ちがわかるところを案内してくれた友人が(そんなリアルブラタモリみたいな人ばかりなので、おまかせすると普通の観光地にはまず行きません)たまたま猫好きで、ここならって場所へ連れて行ってくれたのだ。 新潟市は砂の上にできた都市で、新潟市中心部自体が川が運んだ砂が集まってできた砂丘の上にある。砂の街である。 街はもちろん舗装や建物で砂を意識することなんてないが、海岸近くへ行くと今でも成長する砂丘の様子を見られて実に興味深いのである。 で、日が大きく
ずいぶん昔、今調べたら1986年公開なのでもう30年以上前になるわけだが、「子猫物語」という映画があったのである。 そのネコの名前が「チャトラン」。チャトラだからチャトラン。名前ってこのくらい単純な方がいい。当時これで「チャトラ」って柄を覚えた人はいっぱいいただろうなあ。 というわけで、今回はネコの柄シリーズ「チャトラ」。 キジトラとチャトラ。色が明るくてモテそうなのがチャトラと思えばいいかと思う。冒頭写真の感じ。 やっぱチャトラは色が明るくてきれいなのでフォトジェニックなのだよねえ。だから冒頭写真にはあえて汚れたとこにいるチャトラを選んでみた。 まあ茶色のトラ柄なのでチャトラなのだが、明るい茶色なのがポイント。 続いて塀の上にいた純粋チャトラ。高いところにいるときのネコは表情に余裕がある。上から目線。
マンホールの上で丸くなってるのはよく見るけど、微妙に避けてるのがちょっと面白い。春の日差しを満喫してたら、いつのまにか日陰になっちゃったパターンかと思う(2016年4月 パナソニック LUMIX DMC-TX1) さて、夏も終わろうとしていることだし、猫の柄シリーズに戻るとしよう。 キジシロである。キジトラとシロが混じった柄は一般に「キジシロ」といわれてる。 キジシロ? と思う人でも冒頭写真を見ると「ああ、よく見る柄だ」と思うに違いない。 冒頭猫はハチワレのキジシロ。日向で寝てたらいつのまにか日陰になっちゃったのか、日陰で寝てたら徐々に傾いた日が当たってきたのかどっちかはわからないけど、たぶん前者。 ここ1~2年で撮ったキジシロ写真を探したら、けっこうハチワレがいた。
夏まっさかりですな。というわけで、猫の柄シリーズはお休みして、夏恒例の「バテ猫」といくのである。夏バテでへちゃっとなってるから、バテ猫。 実のところ夏は猫撮影には向いてない。 昼間は暑くて日陰に入って寝てるし、その相手をしてたらこっちが熱中症になっちゃう。狙うなら早朝。あるいは夕方。 午前5時や6時の早朝の猫撮影散歩ってのもオツなので、早起きできる人はおすすめ。 私は無理なので、夏の昼間にバテ猫と戯れるのである。 なにしろ日陰を探すと、こんなあられもない姿で寝てるのである。これぞバテ猫。 上向いてお腹出して気持ちよさそうに転がってる。 冬のお昼寝猫は身体をぎゅっと丸くして体温を外に逃がすものか、って姿勢で寝るのに対し、夏の昼寝猫は真逆。身体をできるだけ伸ばして体表面積を広くしてへちゃっとつぶれて少しでも放熱しようって姿勢になってるのが傍から見ると微笑ましいのである。 今回はそんな写真シリー
さて、猫の柄シリーズ「キジトラ」編をきちんとやりましょう。今回はキジトラ三昧。似たようなキジトラがいっぱいでてくるけど、ほとんど違うキジトラです。 猫の縞模様ってほとんどが「キジトラ」か「チャトラ」。どっちも茶色い縞模様だろう、って突っ込みたくなるけれども、一度覚えちゃうとはっきり違いがわかる。 色が違うのだ。焦げ茶とオレンジ色に明るい茶色。 次の写真、手前がキジトラ、奥がチャトラだ。 チャトラがボケてるのでわかりづらいけど、色の違いははっきり出てる。手前の茶色と言うよりは焦げた感じなのがキジトラ、後ろの明るい茶色がチャトラだ。 さらに最近は、キジトラ猫も「キジトラ」と「キジシロ」に分けて考えることが多いらしい。 全身キジトラだと「キジトラ」。シロがまじってると「キジシロ」。口元だけが白いなんてのはよくあるのでキジトラ(うちの「かふか」もそうだ)だが、おなかや手足が真っ白とか、頭と背中だけ
今回は日本で一番多いといわれるくらいよく見かけるキジトラの猫が主役。 キジトラは日本を代表する野鳥である「キジ」に色が似てるから。といっても「雌の方」。雄のキジは目の周りが赤く、羽根や銅も深い緑を基調とした派手な色だが、雌は茶褐色でちょっと地味。 で、雌のキジと似た色をしたトラ模様ってことでキジトラだ。 しかも、ソニーからミラーレス一眼のフラッグシップにして最高峰の「α9」をお借りしたので、α9で撮ったキジトラである。 まあ、たまたまα9を持って猫を撮りに行ったら、若くて人なつこいキジトラがいたから、よし今回はキジトラを主役にしちゃえってことなんだけれども。 冒頭のキジトラもα9での撮影。α9に「FE 100mm F2.8 STF GM OSS」というレンズをつけて撮影した。 STFは「スムーズ・トランス・フォーカス」の略で、特殊なレンズを用い、前後が柔らかくきれいにボケるのが特徴だ。冒頭
おしりを上げてる姿が可愛かったのでちょっと遠くから狙ってみた。某県のとある団地の猫。きれいな三毛猫だが、茶色が縞なので縞三毛(2017年5月 オリンパス OM-D E-M1 MarkII) 最近は猫の柄の話が続いている本連載。参考にしているのが「アイリスオーヤマ」が運営する「アイリスペットどっとコム」の「みんなで作る猫の柄図鑑」。 アイリスオーヤマって家電好きの人の間では、LED照明やWi-Fiを搭載してスマートフォンで操作できるエアコン、IHクッキングヒーター部を分離して使えるIH炊飯器など、最近話題のメーカーなのだが、実はペット用品も扱っているのだ。 そこの猫の柄図鑑に猫の代表的な柄一覧があり、飼い主が各柄に飼い猫の写真を投稿している。 2017年7月13日現在、一番多いのがキジトラで130匹、次がハチワレで122匹。接戦ですな。そして前回紹介したサビネコは59匹である。やはりちょっと
護岸された土手にペタンと転がっていたのでこちらも負けずに地面スレスレから猫目線で狙ってみた。左右キレイに色が分かれている印象的なサビネコ(2011年10月 ソニー NEX-5N) ハチワレ、クロネコ、シロネコと来た本連載。もうちょっと猫の柄シリーズを続けてみようかと思う次第。お付き合い下さいませ。 4番目はサビネコ。 サビネコのサビは、侘び寂の「寂」じゃなくて、鉄が錆びたの「錆」。確かに錆びた鉄って焦げ茶っぽい感じだものな。 よし次はサビネコだーーと思ってHDDの猫写真をあさってみたところ、意外に少なくて焦った。 数が少ない割に印象に残りやすいのだろう。たまたまかもしれないが、サビネコに人なつこい猫が多い気がして、だから余計覚えているに違いない。
よく晴れた夏の日、猫も暑くて岩の上でへちゃーとなっておりました。その手足のへちゃーっぷりが愛らしくてぎりぎりまで近づいて撮影。人に慣れていて近づいてもぴくりともせず(2016年7月 パナソニック LUMIX DMC-CM1) ハチワレハチワレ、クロネコと来たら、次はシロネコへ行かざるをえまい。無彩色シリーズっぽくなってるけど、まあそれはそれとして、シロネコである。 さすがにシロネコの写真は数が少なかったので、冒頭写真は黒がちょっと混じったのになってしまった。ご容赦を。 で、シロネコの撮影もまたクロネコに負けず劣らず難しいのである。なぜなら白いから。 白い猫は白く撮りたい。白はちょっと油断すると灰色になる。灰色だとシロネコっぽさが出ない。ぱりっと白くしたい。 逆に白く明るく、と思いすぎると白はあっさり白トビする。白だから白トビしてもいいんだけど、なんというか毛のちょっとしたニュアンスなんかも
黒猫のドアップ。黒が黒く撮れるようにマイナスの補正をかけ、黄色い目がより際立つようにしてみた。鼻水が写ってるけどそこは気づかないでやってください(2015年8月 キヤノン Powershot G3 X) 今回は黒猫を撮る話。 「黒猫」というとE.A.ポーの有名な短編を思い出すわけで、そこに「黒猫というものがみんな魔女が姿を変えたものだという、あの昔からの世間の言いつたえを」という一節が出てくる(青空文庫より)。黒猫といえば魔女! でも、日本だと話が違う。日本国語大辞典によると「江戸時代には、これを飼えば労咳(肺結核)が治るという俗信があり、恋の病にも効験があるといわれた」とあり、逆に縁起がよいものだったのだ。 恋の病に効いたそうですよ、みなさん。 そんな黒猫であるが、一番撮るのが難しいといわれてる。そらそうだ。だって、真っ黒だもの。 でも、かすかでも光が当たれば陰影ができ、猫だなってことは
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