野村HDと東北大学が、量子コンピュータを活用した実証実験を行うと発表。膨大なデータを分析し、資産運用の成績向上に生かすという。当初は、最適なポートフォリオの組み合わせや、株価の変動を予測していく。 野村証券の親会社、野村ホールディングス(HD)と東北大学は2月27日、金融とITを融合したフィンテック(FinTech)の分野で提携すると発表した。カナダD-Wave Systemsが開発した量子コンピュータ「D-Wave 2000Q(D-Waveマシン)」を活用し、さまざまなデータを分析して資産運用の成績を上げるための実証実験を進める。 量子コンピュータは、「0」と「1」という異なる状態が同時に出現するという、量子力学の「重ね合わせの原理」を計算プロセスに応用した点が特徴。膨大なデータを瞬時に処理し、複数の結果が生じる可能性がある場合は、それぞれの発生確率を算出できる。 ただ、東北大学や東京工