2024年に入って、メーカーから相次いで取り扱いを減らすと発表されたストロング系チューハイ。以前は、少量でもすぐに酔えるコスパのよさや手軽さなどから人気となっていた商品だ。ストロング系チューハイに何が起きているのか、消費のトレンドを時系列で見てみたい。 全国のスーパー、コンビニ、ドラッグストアなど、約6000店舗の販売動向を追っている「インテージSRI+」から、チューハイの家庭用市場規模の推移をアルコール度数別に確認する。ここで、チューハイとは、サワーやカクテル、ハイボールなど割らずにそのまま飲めるRTD(Ready To Drinkの略)全般とした。 「ストロング系」高アルから中アルにシフト チューハイの市場規模は成長を続けており、2023年には5333億円となった。2013年との比較でおよそ2倍の規模と大きく伸びていることが見て取れる。 度数別に見ると、8~9%台のストロング系「高アル