電機大手の2022年度(2022年4月~2023年3月)連結業績を見ると、家電事業においては明暗が分かれる格好となった。 3度の上方修正を経て、過去最高を更新した空調メーカー 好調ぶりを示した筆頭となるのがダイキン工業だ。年間3回の通期見通しの上方修正を経て、2月公表値をさらに上回る実績を達成。売上高、営業利益ともに、過去最高を更新してみせた。 ダイキン工業 代表取締役社長兼CEOの十河政則氏は、「これまでに培ってきた強みを最大限に発揮し、次々とスピーディに施策を打ち立て、その実行に徹底して取り組んだ。実行力は、ダイキン工業独自の企業文化、組織風土によるものである」と、企業体質の強さが好調な業績を生んだことを強調。国内家庭向けエアコン市場全体では、製品供給不足や物価高騰による消費マインドの悪化が見られたが、給気と排気の切り替え換気ができる「うるさらX」などの差別化商品の販売を強化。22.5