2004年、米海軍の飛行士たちが、カリフォルニア州沖で赤外線カメラがとらえた楕円形の未確認飛行物。1分10秒過ぎに突然加速して左に消える。この物体はすぐに「チクタク」と呼ばれるようになった。(VIDEO BY U.S. DEPARTMENT OF DEFENSE) 米国家安全保障当局は6月25日、未確認飛行物体(いわゆるUFO)の一連の目撃事例に関する報告書を議会に提出した。これまでほとんど重要視されてこなかったこのトピックが、正式な調査対象として受け入れられたことを示す画期的な出来事だ。 国家情報長官室が作成したこの文書は、不可解な遭遇事例について新たな情報を提供している一方で、多くの重要な疑問は未解決のまま残されている。そこで、目撃者の証言を含め、いくつかの興味深い遭遇事件を詳しく紹介しつつ、これから3回に分けて報告書を検証してみたい。 海軍のパイロットをはじめとする軍人たちは、何十年