SFとして優れた作品を選んで表彰する第37回日本SF大賞の贈賞式が4月21日に東京都内で開かれた。大賞を受賞したのは白井弓子さんのマンガ作品「WOMBS(ウームズ)」で、異星を舞台に新たな移植者から居住地を守るため、女性たちが子宮に人間とは違う生き物の体組織を宿らせ、空間を飛び越える能力を手に入れて戦う凄絶な設定で話題となった。特別賞には日本中を沸かせた特撮怪獣映画「シン・ゴジラ」を手掛けた庵野秀明総監督、樋口真嗣監督、尾上克郎准監督が輝いた。 日本SF大賞を授賞した白井弓子さん 「私が最初に衝撃を受けたSFマンガが光瀬龍先生原作、萩尾望都先生作画の『百億の昼と千億の夜』でした。恐ろしい時間の流れと足下から地面がなくなってしまうような孤独感、スケール感の中に放り出された気持ちは忘れられません」。贈賞式に登壇した白井弓子さんは、SFマンガを描くようになった原点として、第27回日本SF大賞を「