ビデオは、1990年代に都が建設を計画した「仮称・都平和祈念館」での展示を目的に収録した。戦争体験者330人から体験談を聞き取ったが、祈念館の展示内容や歴史認識を巡り都議会が紛糾。建設計画が凍結され、映像は一部を除き非公開になっていた。 池袋の東京芸術劇場では、都主催の「東京空襲資料展」内で、公開に同意した122人のうち34人分の証言公開が始まった。会場の大型テレビには、東京大空襲や山の手空襲、捕虜や疎開体験など1人10分程度の証言映像が次々と流れた。
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突然襲った激震に人々が逃げまどい、もうもうと火炎が立ち上る中、残虐な行為を繰り広げている――。関東大震災の朝鮮人虐殺の様子が描かれたと思われる希少な絵巻物が、発生から100年の節目に東京都新宿区の高麗博物館で公開されている。生々しい絵が、私たちに問いかけるものは何だろう。 絵巻物を見つけたのは専修大元教授で、高麗博物館前館長の新井勝紘さん。日本近代史・自由民権運動を専門としている。国立歴史民俗博物館に助教授として勤めていた当時、関東大震災の展示に関わって以来、朝鮮人虐殺を描いた絵画の収集・研究を続けている。「今になってまさか、こんな資料が見つかるとは」と驚きを語る。 大学を退職後も、ネットオークションで古い資料を探すのが日課だった。一昨年2月、いつものようにパソコンを開くと、「関東大震災絵巻1・2 大正15年 肉筆 淇谷(きこく)」という作品が出品されているのを見つけた。すぐさま参加し、9
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記者会見した(左から)彫刻家の小田原のどかさん、ラッパーのFUNIさん、美術家の飯山由貴さん、東京大学の外村大教授=東京・霞が関で2022年10月28日、後藤由耶撮影 東京都が設置した施設「東京都人権プラザ」で開催中の企画展で、関東大震災で起きた朝鮮人虐殺に触れた映像作品の上映会をしようとしたところ、都が不許可にしていたことがわかった。映像を手掛けた美術家の飯山由貴さんが28日、東京都内で記者会見を開いて明らかにした。飯山さんは「都による検閲が行われた。重大な問題だ」と批判した。 企画展は「あなたの本当の家を探しにいく」というタイトルで、8月末~11月末の予定で開催。飯山さんには精神障害のある家族がいることから、家族と共に制作した映像作品や写真などを展示している。
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