大阪府で最大震度6弱を記録した6月18日の地震後、「シマウマが逃げた」「京阪電車が脱線した」「京セラドーム大阪の屋根に亀裂が入った」といった事実無根の流言がSNS上で拡散されました。2016年の熊本地震では「ライオンが動物園から逃げた」というデマがツイッターに投稿され、逮捕者まで出ました。 なぜ大地震が起きるとデマや流言が発生し、拡散するのでしょうか。オトナンサー編集部では、専門家にその背景を聞くとともに、熊本地震で被害を受けた動物園に当時の状況を取材しました。 不安と情報不足が背景に「シマウマが逃げた」というツイッターの投稿は画像付きでしたが、過去にあった逃走事例の画像と一致することが指摘されています。「京セラドームの亀裂」は、屋根にある階段を亀裂と見誤った可能性があります。時代をさかのぼると、関東大震災(1923年)でも「朝鮮人が暴動を起こす」などの流言が流れ、多くの朝鮮人が殺害される