アメリカは、なぜイスラエルを支持するのだろうか。 昨年5月のガザに対するイスラエルの攻撃に、国連の安保理が何度も即時停戦を求める決議を採択しようとした。だが、その度にアメリカがそれを阻止した。安保理ではアメリカ、イギリス、フランス、ロシア、中国の5大国の1カ国でも反対すると決議は成立しない。この5カ国が拒否権を持っている。アメリカは、その拒否権でイスラエルを守り通した。その間ガザでは、イスラエルの攻撃の巻き添えで多くの子どもたちが殺された。なぜこれほどまでにイスラエルを支持するのだろうか。 それは、アメリカ国内にイスラエルを支持する人々がいるからだ。ユダヤ系の人たちのイスラエル支持は、良く知られている。アメリカには750万人のユダヤ系の人々が生活している。アメリカの総人口を3億3千万人とすれば、2・4パーセントに当たる。バイデン大統領は1970年代の議員への初当選以来、その支持を受けて歩ん