2月1 手嶋泰伸『日本海軍と政治』(講談社現代新書) 6点 カテゴリ:歴史・宗教6点 満州事変から太平洋戦争における過程において、日本を勝ち目のない戦争へと引き込んだのは精神論ばかりを唱えて現実を見なかった陸軍である。あるいは陸軍の政治介入によって戦前のデモクラシーは窒息させられたとの考える人は多いです。 一方、海軍は、陸軍に比べて「合理的」であり、「穏健派」であり、「政治的でなかった」とみられることが多く、陸軍が「悪玉」であり、海軍は「善玉」であるというようなイメージが何となく共有されています。 この本は、そんなイメージに対して「本当に海軍は政治的でなかったはなかったのか?」という切り口で書かれた本になります。 目次は以下の通り。 序章 海軍と政治 第1章 創建時の海軍 第2章 政党と海軍 第3章 軍部の政治的台頭と海軍 第4章 アジア・太平洋戦争と海軍 終章 近代日本における海軍の政治