2014年のワールドカップは予選後のプレーオフでフランスに僅差で敗れ出場できなかったため、新生ウクライナ代表が大きな国際大会に出場するのは、実質的に今回のユーロ2016が初となる。初戦の相手はドイツ。選手層の厚さから考えて、ウクライナの苦戦が予想される。ウクライナは2002年のワールドカップ予選でプレーオフに進出し、ドイツとホーム・アンド・アウェー方式で対戦したが、キエフで行われた初戦は先制したものの追いつかれて引き分けに。ドルトムントで行われた2戦目はドイツのゴールラッシュで完敗した。 全く同じような形でウクライナのサッカーファンを落胆させた試合が1999年4月にあった。UEFAチャンピオンズリーグで準決勝まで勝ち進んだディナモ・キエフがバイエルン・ミュンヘンと対戦したのだ。それぞれがウクライナとドイツを代表する名門同士であり、躍進著しいディナモ・キエフは「下剋上」を狙ってホームで行われ