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歴史と探偵に関するmorobitokozouのブックマーク (1)

  • 明治のなんでもないような話 - 山下泰平の趣味の方法

    河村北溟の『断実験譚』は、断した人々に取材をしたルポルタージュである。とはいえ所詮は明治時代のいい加減な雑だ。知人や友人の体験談が内容の大部分を占める。河村北溟は漢学を収めた人だから、登場するのは漢学塾の人々ばかりになってしまう。 その中で大山利之を筆頭に黒田清安、俵田六郎、海老原周助ら青年五名の断旅行が紹介されている。無一文で麹町三番町から出発し、江ノ島、鎌倉、横浜を巡り帰ってくるという旅程で、その目的は鍛錬だ。 大山利之は鹿児島出身の士族、士官学校に入ろうとしたが、身長が低いということで不合格となった。そこで忽ち目的を変えて、国事探偵になることを決める。海外で探偵活動をする際、料にありつけないまま大陸を踏破することもあるだろう。あらかじめ訓練をしておく必要がある。そこで企画されたのがこの旅行である。他の参加者は国事探偵を志望していたわけではないが、面白そうだということで旅

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